2015.9.27 【繁昌亭昼席】

【繁昌亭昼席】

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久しぶりの繁昌亭昼席は奈々福さんをもう一度聴きたかったから。三日前と違って寄席の限られた時間でどんな高座をみせてくれるのか興味は尽きない。

二葉 / 子ほめ
竹丸 / 相撲場風景
一琴 / 初天神
ナオユキ / (漫談)
伯枝 / 手水廻し
春雨 / 崇徳院
中入り
奈々福 / 浪曲シンデレラ・下 (曲師) 沢村さくら
文也 / ふぐ鍋
三象 / シルバーウェディングベル
銀瓶 / 花」筏

二葉さん、「今上方落語家270人ぐらいの中で女流が17名で、その中でも特に声が高いんです。上方落語界の白木みのる、と言われてます。」 自分、白木みのる知らんやろ。噺はいつも通り軽快に進む。

竹丸さん、この噺やっぱり好きじゃない。

一琴さん、東京からの柳家の人。「初天神」は噺の印象がこちらとはかなり違う。端折り過ぎの感じで上方版のがやっぱりいいな。でもいい声してる。江戸寄席ツアーでも聴いたことないけど。一度向こうで聴きたい。

ナオユキさん、相変わらず面白い。この人どうしておもしろいんだろうて考えてたんだけど、内容の違う話を同じスパン、同じ空気、同じ口調で連発するから違いが増幅されて受けにつながる。分かりにくいか。まあ、とにかく
15分ぐらいの時間が惜しいくらい早く経過する。

伯枝さん、ビジュアルの際立つ個性が今日の落語にも少しほしかった。

春雨さん、「崇徳院」は口跡がぶ厚かった。もっと軽い口調がこの人の落語の特徴だと思ってたけど、印象が変わった。今日の落語では一番よかった。

中入リ後いよいよ奈々福さん、緞帳上がると座り高座だ。まあ、繁昌亭舞台高いから、漫才とかで立って動かないと結構圧迫感があるし、この方がいいのかも。また長いまくらだ。3日前と微妙に違う。浪曲師が3000人いたのは昭和20年代らしい。その後、掛け声の練習があった。なかなか難しい。噺は昨日の続きのシンデレラだけど、今日はこの間と違って下手中ほどの席だったので、ちょうどさくらさんの三味線と正面になってた。すると撥の入れ方がかなり細かくてほんとにアドリブっぽい。ジャズ的なアドリブ。そこに奈々福さんがいい声でからむ。文楽初見の時もそうだったけど、僕は音が一層音楽的に聴こえるほうがはまるみたいだ。今日も楽しかった。

文也さん、吉朝一門の「ふぐ鍋」とは少し違ったけど、この季節も近づいてきてる。でもこの噺の下げもよく出来ているな。

続いて三象さん、今日はネタのなかで自己紹介的な中断みたいなのがよくあったけど、噺をずっと通した方が「何者やねん?」感があって面白いと思うのだけど。

最後は銀瓶さん。「花筏」は明らかに「相撲場風景」とつくと思うけど、一体どうしたことだろう。誰も気にしないと思ったのかな。

とにかく今日は色物の二組が楽しかった。こういう日もある。