2019.12.3 【できらく Forever三金@動楽亭】
さて今日は動楽亭で「できらく」。レギュラーメンバーだった三金さんの追悼の会だ。僕が初めて三金さんを聴いたのは10年ほど前「ダンシングドクター」ていう新作だった。演題通り、医者が踊りまくる。そして失礼ながらあの体型でダンスがキレッキレなんだ。驚いたな。とにかく楽しい高座だった。そんなにたくさん聴いたわけじゃないけど「できちゃったらくご」と「サンキンとキチボー」はほとんど通ってた。で、三金さんと言えばとんでもないエンターテイナーで、彦八まつりなんかでは毎年大活躍。特に今年のフレディ・マーキュリーはすごかった。そんな三金さんのこと「できらく」メンバーの方々が思い出を語りたいのならば、僕らとしては聴かせてもらうしかない。迷わず予約した。そして、別の話なんだけど、去年の3月からあれだけ聴いてたたまさんの落語を一席も聴いていない。21カ月ぶりにそれもこの際解禁だけどなんか緊張する。いろいろと楽しみな会、ぎゅうぎゅうの超満員で開演を待った。
全員 / 出番決めじゃんけん
あやめ / 奥野くんのコンパ大作戦
たま / 奥野くんのミステリー
南湖 / 奥野くんの山内一豊
仲入り
三風 / テレショップパニック・三金 ver.
遊方 / 聖なる贈り物
この会といえば、まず出番決めじゃんけんから始まる。新作ネタおろしの会なので、みなさんまだできてないとか言って、なんとか遅い出番を確保しようとするのだけど、三金さんだけはいつも余裕で早い出番になっていたなと。最近はメンバーではなかったたまさんも加わって、この5人が並んだら三金さんがひょこっと出てきそうで冒頭からなんか平常ではなかった。
そしてあやめさんから。昔、コラボ落語てのをやってたことがあって、あやめさんの「コンパ大作戦」と三金さんの「奥野くんのコンパ」を合体させて「奥野くんのコンパ大作戦」てのをつくったので今日はそれをかけると。どちらも聴いたことあるけど、あやめさんのに登場する女性三人組が年齢を偽って、奥野くんと友達の若い男性三人とコンパをする噺。よく出来てたな。元ネタよりも更に面白かった。男三人デブ設定とか、とんでもないフードのオーダーとか、年があわないカラオケとか。あやめさん今日しかやらないて言ってたけど、レギュラーネタにしてほしいぐらいだ。
続いてたまさん、三金さんと師匠の文枝さんとの話をたっぷりと。文枝独演会で「米揚げ笊」をかけた件やアメリカから見台かついで帰った話は爆笑だった。で、こんなエピソードをそのまままとめたら「できらく」の新作になると、シームレスでいつの間にかネタに入っていた。そして今日の噺はあくまで三金リスペクトだと思うけれど、この人の落語がやっぱり面白いのは間違いなくて、他の人とは切り口もちょっと違ってて、何が言いたいかと言うと、たまさんの落語をもう一度聴いてみることにするよ、てことだ。
次は南湖さん、小学生の息子さんが今年繁昌亭の「こどもらくご」に行って、トリの三金さんの「桃太郎」がとても面白かったと言ってたと。で、今回のチラシ見て「桃太郎の人や。桃太郎また聴きたいな」と。三金さんのこと息子さんにまだ言えてないらしい。ここでまた少しうるうるとした。そしてネタは「奥野くんの山内一豊の妻」。あっ、一応言うとくけど、奥野くんてのは三金さんの本名で、三金さんの新作に奥野くんシリーズがたくさんあるのです。まさか今日山内一豊が出てくるとは思ってなかった。舞台は戦国時代の滋賀県長浜、三金とまさこの夫婦が苦労して買った馬で流鏑馬をする。いい噺だった。
休憩後は三風さん、今日のメンバーの中では唯一の同じ一門、三金さんの兄弟子だ。吉本との契約の話から船の仕事に行ってる時に三金さんが倒れた話を聞いて駆けつけたと。そしてネタはおなじみ客席参加型の「テレショップパニック」の三金バージョンだ。前半はいつものこのネタ的にすすんでいくのだけれど、後半三金がなんと売りに出される。スペックは体重120キロ、体脂肪率50%、後の半分は優しさでできてる。ところがあっという間にSOLD OUT。下げがまたよかったな。
最後は遊方さん。かつての「できちゃったらくご」の合宿で、あやめ・遊方・三金と三風・たま・南湖の三人ずつに別れて新作の作りっこをした時のネタをしますと。「聖なる贈り物」は奥野くんの彼女がデブはやっぱりいやだとなって、友達に奥野君に罠をかけてそれを理由に自分と別れるようにもっていこうとする噺。そしてそれはうまくいくのだけれど、その友達が奥野くんとくっついてしまって、それを知った元の彼女に未練がでてきてややこしくなる。とても楽しかった。
最後は全員でトーク。次々と話はつきない。月並みだけどみなさんの話を聴いてると三金さんは本当に愛されてたんだなと思う。そして、あやめさんがこんなこと言うてるとなんか三金君がひょこっと出てきそうなきがするわ、と言って上手袖をみたら、本当に三金くんがでてきた。超巨体だ。六人で記念撮影してたら、たまさんが三金さんのお弟子さんの笑金さんを呼び込むの忘れてたと。で、笑金さん登場してあいさつ。これもいい話でまたほろり。舞台もほろり、客席もほろり。本当にいい会だった。
三金くんはこれからかあちこちの三金追悼落語会をまわっていくらしい。またあえるだろう。そしてできれば来年の彦八まつりで、フレディをやってほしいな。
2019.2.26 【とびっきり寄席@守口文化センター】
京阪・守口市駅前の守口文化センターで行われてる 「とびっきり寄席」、うちからはかなり行きにくいのだけど、雀五郎さん、佐ん吉さん、ちょうばさんがレギュラー固定のいい会だし、落語会以外のお楽しみもあるしできるだけ行きたいと思っている。だけどまだ今日で3回目だ。ネタが出てないので、2月とはいえ世間が一気に春めいてきたこの時期、何がかかるのかと楽しみにしながら開演を待った
2019.2.22 【すこし前のはなし、そして今のはなし@テアトロ・ルセロ】
去年の4月から偶数月最終金曜に開催されることになった 「石橋、落語なフライデー」、6回目の今日がいよいよ最終回だ。もちろん僕は皆勤、プロデューサーの方との落語の好みがあっているのか、いつも楽しくてバラエティにあふれた番組で、期待通りの内容だった。最後の今回は千朝さんと文之助さんという米朝一門の2人のベテランの落語に、小佐田さんを加えて鼎談という、これもまたとても楽しみな番組。どんな話が飛び出すのかとわくわくしながら開演を待った。
2019.2.20 【桂雀三郎 ツギハゲ落語会@ツギハギ荘】
2019.2.19 【生喬まるかじりの会2019~一席入魂~@動楽亭】
生喬さんの 「まるかじりの会」、今年はゲストと二人で長講一席ずつ。そしてもちろんトークもあり、というとても注目のプログラムとなっている。先月スタートのゲストは吉坊で、今月は紅雀さん。そして来月以降もいいゲスト陣が続く。落語をやって、そのネタの話を中心に二人でトークして掘り下げるという、生喬さんとゲストの方どちらのファンにとってもすごく楽しみな企画だ。さて今日はどうなるのかと考えながら開演を待った。