2019.2.13 【喬介のツギハギ荘落語会】

 【喬介のツギハギ荘落語会】

イメージ 1

今日は、ツギハギ荘の喬介さんの会に初めてやって来た。喬介さんはそこそこ聴いてると思うのだけど、自分の会は多分初めてだ。一門会やユニットの会、ゲスト枠や開口一番で聴いてきたのがほとんどだと思う。ゲストも開口一番もなしの完全なひとり会、ならどんな落語をかけるのか、楽しみにして開演を待った。

喬介 / 三人旅
喬介 / 借家怪談
仲入り
喬介 / 転宅

一席目は師匠の話、一門会の話から 「三人旅」、もちろん東の旅の中の噺なんだけど、余り聴けない。調べたら喬介さんで4年前に一度聴いていた。後は喬介さんも言ってた、しん吉さんで数回。それですべてだ。しかしこの噺、いろいろと言葉があれだな。なんて言うか、今は普通に使えない言葉がバンバン出てくる。こういうのを聴くと当時のそういう言葉の捉えられ方が分かって興味深い。そして馬方の言葉の迫力と汚さに圧倒される。喬介さん、入門当時師匠から二番目にこれを習ったそうだけど、さすが笑福亭、というか、米朝一門とは全然違う。

続いて二席目は、幽霊になるための五つの条件から。これはよく聴く。先週も生喬さんで聴いた。その時は「猫魔寺」 だったけど、ここではさんだある有名歌手の礼儀正しさの話がよかった。そしてネタは 「借家怪談」、なるほど。喬介さん、三人旅でもそうだけど表情がとても豊かだ。そしてこの噺では前半の真っ当な借家人を幽霊の恐怖で煽って帰らせた後、次の柄の悪い借家人にも同じ手を使うけれど、全く動じなくて狼狽える様がいい。やたけた全開で幽霊と婚礼あげるから仲人紹介しろとまで言われる。そして僕はこの下げがとても好きだ。正体見たり………、てとこだな。

仲入りはさんで三席目は 「転宅」。先月2月にやると約束していたらしい。まくらで去年の1月御坊の落語会で1年以内に結婚することも目標にした話を振る。もう残りの時間は少ない。そして 「転宅」最近聴いたなと思っていたら、この日曜の 「上方落語をきく会」 のラジオで師匠の松喬さんがやっていた。これは大爆笑だったな。喬介さん、泥棒が登場した時の表情がいい。そして、お杉が 「あんた、誰?」 て言うところの間がとても好きだ。男のおとぼけぶり、お杉のだましっぷり、そして向いのおっさんの楽しそうなしゃべり、と聴きどころ満載だ。「あんた、平屋だっせ」も爆笑だった。師匠に負けずとても楽しい 「転宅」 だった。

恭介さんのリラックスしたはじけっぷりがとてもよかった。毎月あるのならまた来ないといけないな。それにしてもツギハギ荘の落語会はいい空気になるな。最近繁昌亭よりも来ることが多いかもしれない。
残念だったのはただ一つ、落語会とは関係ないんだけど、終演後ダッシュで行った 「くにし」 に入れなかったことだな。