2018.12.31 【2018年 落語の総括】

131回行って、552席聴いた。

過去3年、200回 900席前後だったことを思えば、大幅な減少。それは4月以降たまさんを聴かなくなって、その結果福笑さんの大半の会や高津落語研究会にも行かなくなったことが大きな理由なんだけど、それでも落語会は十分楽しかった。考えてみればこれぐらいがちょうどいいというか、文楽とかクラシックとか他のエンタメのこと考えると、落語会は年に100回程度が適正で、金と時間を他の事に費やした方がいいのではと思っている。
さて2019年はどんなことになるのか。


今年の10席

・九雀 / 月宮殿星都 (1/2 気分はご参詣)
紅雀 / 睨み返し (1/2  百年長屋落語会)
・宗助 / 百年目  (4/27 激シブ落語会)
・雀五郎 / 崇徳院  (9/22 雀五郎独演会)
・仁智 / 出前持ち  (9/19  笑いのタニマチ)
・吉弥 / 天王寺詣り  (11/23  文之助独演会)
・千朝 / 除夜の雪  (11/24 千朝落語を聴く会)
・吉坊 / 胴乱の幸助  (11/28 吉坊ノ会)
・文鹿 / 山鉾巡行  (12/26 新作トライアル)
南天 / いたりきたり  (12/28 朴とつ落語会)

九雀さんのスケールの大きな落語がこのネタにぴたっとはまってた。紅雀さん顔芸炸裂で大爆笑。初落語の1/2から二席も入ったことが印象的。どちらも本当にいい会だ。宗助さん、意外にも「百年目」は初めて。予想通り絶品だった。これも今年5回皆勤した「石橋、落語なフライデー」から。他の会も全部楽しかった。雀五郎さん、これは独演会の芯になったネタ。絶妙の間を始め聴きどころ満載。繁昌亭からはこれを含めて二席だけだった。仁智さんの爆笑落語はヤマのようにあるんだけど、この噺久々に聴いて半端じゃなく笑った。新会長就任して益々パワーアップだ。吉弥さん、最近はそれほど聴いていないんだけど、飄々としたゆるい感じがこのネタによく合っていた。笑福亭のとはまた違う「天王寺詣り」だ。千朝さん、「除夜の雪」はシリアスな部分とお坊さんたちの滑稽な会話とがどちらも深くてとても楽しめた。吉坊の「胴乱の幸助」は、噺自体に聴かせどころの多いネタで、それだけに難しいと思うのだけど、次々と見事な出来栄えで大興奮だった。特に浄瑠璃語りの場面は秀逸。年末ぎりぎりに聴いた文鹿さん、「山鉾巡行」は祇園祭りのお稚児さんのことを中心にすえた噺なんだけど、構成といいギャグ部分といい、ストーリー造りといい、見事の一言。今年聴いた新作では指折りだと思う。そして最後は南天さん、今年の落語納めになった、これも石橋の会のトリネタが入った。もちろん枝雀さん作なんだけど、シュールで哲学的で、基本枝雀さんに近づくことも難しいネタと思っていたけど、南天さんは元ネタの空気を変えることなく、少し分かりやすさを見せてくれたように感じた。最後にいい噺で締めることができた。
そしてこの10席の中で1席と言えば、やっぱり吉坊の「胴乱の幸助」だ。去年も「身代り団七」が一番と言ったけれど、二年続けて吉坊ということになった。


よく聴いた人

・雀五郎  49席
南天    34席
・米輝    26席
・遊方    25席
・九雀    22席
・鯛蔵    17席
・たま     17席
・佐ん吉  16席
・千朝    14隻
紅雀    14席
・吉坊    14席
・雀喜    13席
・九ノ一   13席
・天使    10席

たまさんに変わって南天さんがトップと思っていたら雀五郎さんだった。高津落語研究会に行かなくなったものの、自身の「体力強化の会」が会場変更で行けるようになってほぼ毎月通ったのが大きい。南天さんは大阪周辺の会にもっと通いたいな。米輝さん、6席の会に2回行ってここまで伸びた。あと、遊方さん鯛蔵さんも増加。そして九ノ一さん、師匠九雀さんの会の開口一番が多いとはいえ、若手でここに入ってくるのはこの先楽しみだ。


よく行った小屋

・繁昌亭     25回
伝統芸能館  18回      
・動楽亭     14回
太融寺本坊  10回
・高津の富亭   8回
・ツギハギ荘    8回
・高津末広の間  6回
総合学習センター 6回

相変わらず一番とは言え、繁昌亭が随分減った。やはり他の会場の会の方が面白いのが多いように感じた1年だった。伝統芸能館とツギハギ荘が増えた。他はそれほど変化なし。

ということでざっと整理してみた。今年も楽しい落語を随分聴くことができた。そして来年はここ数年の恒例で、1月2日のご参詣と百年長屋からスタート。来年もいろいろと変化がありそうな気がする。