2018.3.6 【梅田にぎわい亭@総合生涯学習センター】

【梅田にぎわい亭】

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僕は寒いのがダメなので、2年前にサラリーマンを辞めてからは1月2月は半分冬眠中みたいな生活を送っている。だから落語会とかに行く回数も激減するんだけど、2月末から少し気温が上がり気味で、そうなるともう目覚めてくる。てことで 6日にして今月既に4回目の落語会、いつものペースが復活だ。そして今日はにぎわい亭。4席中入りなしという僕が一番好きな落語会の形だ。しかも爆笑が続いて木戸も1500円とくる。たまらない会だ。今日は雀太さんがまだお休みで、替りに開口一番が二葉さん、いつもとどんな風に雰囲気が変わるのか。楽しみにして開演を待った。

二葉 / 牛ほめ
雀五郎 / 鴻池の犬
雀喜 / ゲレンデ
雀三郎 / 天神山

二葉さんから。この会は雀三郎一門の4人だけで毎回まわしているんだけど、前回の1月に続いて今回も雀太さん休みのため開口一番に登場。いつもどおり堅実な高座で、合いの手の 「へぇ、へぇ」 とかが楽しい。でもいつもほど受けなかったのは、やはり客層によるのか。この会についてるお客もかなりいるみたいだしな。

続いて雀五郎さん。最近過去の名作まくらをよく聴くけれど、今日は 「彦八まつり」 で午前中にに熱中症になった件。医務室で偶然会った人から仕事の依頼が来てラッキー、という落ちまでついて大受けだった。
そこから噺は 「鴻池の犬」、正月の 「気分はご参詣」 で聴いたばかりだ。そして聴きどころは、鴻池の手代の情熱と後半のクロの貫録、そしてシロの独白の切なさ。すべて流れるような間で続いていく。このネタについては、あまりためるような間は使われない。

次は雀喜さん、先日繁昌亭で開いた中国語落語会の話で盛り上がる。「動物園」 と 「親子酒」 をしたそうだけど、聴きたくなってきた。そこからネタは 「ゲレンデ」.、どんな新作だろうと前から気になっていて、普通考えたらスキー場でいろいろあってドタバタと、て考えるけど、雀喜さん、 「今日は落語家のの噺をします」 と言ってネタに入った。登場人物は 「老老稽古」 でおなじみの楽三郎~楽喜師弟だ。ていうか、この噺 「大安売り」 がネタ元だ。買ったり負けたりといって負け続ける力士を、繁昌亭昼席ですべり続ける噺家に見立てて、下げは演題からめて見事に落とした。

最後は雀三郎さん、過去にあった考えられない落語会や考えられない噺家の話で大爆笑をとって、そこから変な人間繋がりで 「天神山」,、春噺だ。「貧乏花見」 とか 「愛宕山」 とか、落語で感じる季節感では僕は春が一番好きだな。てことで噺に入った雀三郎さん、「この出だしさっきのネタと一緒やないか」。確かに、「大安売り」 とこの噺は冒頭が同じだ。ここでマニアな人達に大いに受ける。そして前半の墓見の場面で、源助が呑みながら適当なことをガヤガヤいうのがとても楽しい。拳の件もいい。後半登場の安兵衛のキャラがまた飛んでて、きつねつかまえた男との絡みの場面が結構長くて面白い。でもこの噺僕はどうしても最後の件が急ぎ過ぎのように感じてしまうのだけど、雀三郎さんのは、ずっと春めいた空気がほわっと流れていて、その点もあまり気にならなかった。

ということで今日も楽しかったけれど、やっぱりこの会は4人揃ってこそだ。次回は 5/18、半年ぶりに雀太さんが戻ってきて揃い踏みとなる。楽しみなことだ。