2018.2.17 【映画・人情噺の福団治@九条・シネヌーボー】

【映画・人情噺の福団治】



福団治さんのドキュメンタリー映画としては可もなし。不可もなし。というところかな。若い頃の映像とか、過去の流れは懐かしかったし、お弟子さんそれぞれの思いにも心を揺さぶられた。ただ福若さんの件は、結局親子の情だけに収束するような形ならない方がよかったのでは。
そこまでのプロセスが十分に描けてなかったように思えた。この映画制作期間中この一門というか、三代目が亡くなった後の件にも触れてなかったのだから、福若さんの件も同様の処理ではだめだったのか。

でも、楽しかったことが三つ。
まず、福車さんをいっぱいみれたこと。シャツのデザインとても面白い。
そして、文福さんの福団治相撲甚句が聴けたこと。
そしてエンディングで小春時代のペケペンオリンピックが流れたこと。

最後に、一之輔さんと伊藤監督とは落研の先輩後輩にあたるということで、どこかで上映のアフタートークで一之輔さんが「題名全否定かもしれないけど、福団治師匠は滑稽噺だよ。」と言ったtweet をみて一之輔さん、さすがの慧眼。僕も同じで、福団治さんの「くっしゃみ講釈」は大爆笑だった。

この映画 23 日まで上映しているので、上方落語のこと、上方落語界のことがある程度わかる落語ファンにはぜひ観てほしいと思った。