2018.1.10 【梅田にぎわい亭@総合生涯学習センター】

 【梅田にぎわい亭】

イメージ 1

さて今日は今年最初の梅田にぎわい亭、今日も満員で多分今日が初落語という人もたくさんいるんだろうけど、僕は早くも今年6度目の落語会だ。今年こそ落語会の回数をかなり減らすつもりなのだけど、どうなることか。
そして今日は雀太さんが休演で替りに弥太郎さん、一門会に別の人が替りに出るというのは本人にとってはどんな感じなんだろうか。今日も楽しみな演目が並んで開演だ。

弥太郎 / ちりとてちん
雀五郎 / けんげしゃ茶屋
雀喜 / 初天神
雀三郎 / 夢の革財布

代演の弥太郎さんから。この一門会はみなさんの役回りみたいなのがあって、それぞれ強力なので、なかなか代演は難しい気がする。そんな中弥太郎さん、終始にこやかに手堅くすすめる。男の愛想のよさと竹のまずそうな表情が印象的だった。

そして雀五郎さんは 「けんげしゃ茶屋」、けんげしゃてのはゲン担ぎのこと。雀五郎さんでは2回目だけど、この噺はやっぱりババの旦さんがどうみえるかだろう。やってることは、お茶屋あそびと言ってもかなりとんでもないことなんだけど、茶目っ気があってなんかかわいい。そんな旦さんがよく出ていた。それとこの噺結構わちゃわちゃ感があって、それも好きなところで、雀五郎さんこういう噺も意外に合ってるな。それにしても雀五郎さん、最近どんどんネタ増えてるし、ネタの幅も広がってるように思う。3月以降の 「体力強化の会」 どこでするのかな。やっと参加できるようになるから楽しみだ。

続いて雀喜さん、子供の出てくる小噺二つやってから 「初天神」。とても雀喜さんらしい 「初天神」 だった。登場人物がみんなちょっとベタな方向に振られてるように感じるのだけど、それがまた独特な味わいにつながってた。最後のいかのぼしの件、寅ちゃんのこまっしゃくれた様子も父ちゃんの 「こーたるがな!!」 もよかった。やっぱりこの噺は下げまで聴いてこそだ。

最後は雀三郎さん、3日前のたまさんの会の 「かぜうどん」 がとてもよかったんだけど、今日は 「夢の革財布」、そう 「芝浜」 の上方版だ。先月東京で 「代書」 を聴いて、向こうの人で聴くの2回目だったけれど、こちらのとは全然違う。でもそれは当たり前で、そもそも言葉が違うんだから。落語の中でも江戸言葉、上方言葉の印象の差はとても大きい。そう思って聴いてると 「代書」 への違和感も薄れてきて楽しめた。だから 「夢の革財布」 もストーリーは 「芝浜」 とほとんど同じだけど、印象は随分違う。東京の人聴いたら怒る人いそうだけど、雀三郎さんのは夫婦のキャラが 「芝浜」 とは違っていて、かなり爆笑寄りになっている。泣かせtるというより笑わせるだ。そして最後の下げでホロリとさせる。松竹新喜劇みたいやな。更に嬶がとても強い。自分の了見を有無を言わさずパワーで押し切る。とても楽しめた。今年は1月の初めから雀三郎さんのいい噺を二席も聴くことができて幸せだ。そして、もう東西の大ネタ、互いの大切な噺も東西逆にしてどんどんすればいいと思う。「たちぎれ線香」 や 「百年目」 や 「らくだ」 でも東の演者でももっと楽しめるようになりたいな。

今日もとても楽しかったのだけど、やっぱりこの会は4人揃わないと十分じゃないな。雀太さんが早く戻ってくることを願っておく。