2017.10.17 【よねきのダウンサイジングターボ@動楽亭】

 【よねきのダウンサイジングターボ】

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米輝さん作の缶バッジ、一つ150円で10種類、コンプリートするつもりはない

米輝さんが動楽亭で開催している 「ダウンサイジングターボ」、何回目なのだろうか。以前から来たかったのだけどようやく来ることができた。1回目が18:15から、2回目が19:45からで、それぞれ1000円、通しで1700円ということになっている。最近こういう2回に分けてどちらかだけでもOKという会が時々出て来て、特に後半しか無理な場合は値段も安くて来やすくなる。多分毎回新作ネタおろしが一席あるのだと思うけれど、怪作 「イルカ売り」をつくった米輝さんだけにそれがとても楽しみだ。今回の演題は 「ちよちよ」、さて一体どんな噺なのだろうか。

1回目
米輝 / 阿弥陀池
二葉 / 寄合酒
米輝 / 代書屋
2回目
米輝 / 動物園
二葉 / 書割盗人
米輝 / ちよちよ

米輝さん、おなじみの神戸の発砲事件のまくらから、一席目は 「阿弥陀池」、勢いのある真っ当な古典だ。米輝さんの古典はストレートに噺が伝わってきて聴いていて気持ちがいい。

続いて二葉さん、米輝さんとは同期になるらしい。「寄合酒」は聴くの二度目だけど、上下としゃべりがきちんとリンクしていてメリハリもあって聴きやすい。一瞬入ったタタキも効果的でとてもよかった。

米輝さん、1回目のトリネタは 「代書屋」、最初に登場する男は、それほどアホっぽくない。そして後半の結納の受取りの代書を頼みにくる男のところまで。若手でここまでする人初めてみた。この 「代書屋」 は何やら古の香りのする仕上がりでとても個性的、また聴きたい。

ここまでで1回目終わり。でもほとんどの人は席を立たず、新たに来た人が入ってきて2回目スタートだ。

米輝さん、今度は 「動物園」 から。トラの手の動きが柔らかくてスムースでとてもいい。ワンと鳴き間違えた言い訳が楽しい。

二葉さん、二席目は 「書割盗人」、この噺、南天さん、生喬さんとか絵心のある人がこだわるネタなんだけど、いろんなデザインとか絵を描くことが好きという二葉さんのも、いろいろと工夫があってとてもいい。リズムもテンポもいいし、今まで聴いた二葉さんの中でベストかもしれない。「どんなもんじゃ」 がよかった。

そしていよいよ、新作ネタおろしの 「ちよちよ」、冒頭のつかみが意表を突き過ぎていて抜群にいい。米輝さんの新作はたちまちわけの分からない空間をつくって聴き手を引き付ける。そらいきなり〇〇が出てきたら何事かと思う。そして中盤で〇〇のバリエーションの□□が登場し更に拍車がかかる。いやとても面白かった。

初めて来たんだけどとても楽しかった。ただ基本は通しになると思うので、4席の構成はもう少し違ってもいいのではと思った。具体的には 「動物園」 のところで前座感の少ないネタを聴きたかったなと。