2017.1.3 【お正月百年長屋の会】

【お正月百年長屋の会】 

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文楽1部が終わって近くの喫茶店で少し時間をつぶして、さて地下鉄で百年長屋へと思っていると、知り合いの落語ファンとばたっと会った。目的地は同じだ。で、歩いて行くと言うので付き合うことにした。途中産湯稲荷に寄って行くことになって(上方落語・稲荷俥の舞台)、行ってみて、随分荒れてるなとか言ってたら宮司さんぽい人が出てきて挨拶をした。そんなこんなで40~50分ぐらい歩いただろうか。特に迷うこともなく百年長屋に到着した。

さて今日は、南天さんの相方が花丸さんに変わる。この二人も 「ゆるりふたり」 という会や、生喬さん、文三さんと同期四人の会 「ラクゴリラ」 で一緒なのでおなじみではある。正月の百年長屋の会は、去年、一昨年と2日とも紅雀さんが相方だったけれど、今年は変わった。この独特の雰囲気の小屋で、花丸さんがどんな高座をみせるのか今日の注目だった。だけども昨日、今日と並んでいる間も比較的寒くなくてよかった。去年なんか雪が降ってる中で並んでたもんなもんな。極端な暑さ寒さも客席の反応に影響すると思っているので、これぐらいなら万全の態勢で聴くことができそうだ。

南天 / あいさつ
弥太郎 / 子ほめ
花丸 / 鷺とり
南天 / 不動坊
対談 / 南天・花丸 アンケートトーク 「今年は絶対これをやる、達成する」

南天さん今日も最初に一人であいさつ、ブリーゼ独演会チケット売れ行き好調な件、百年長屋でおさらいの会をしたい件、おさらい会はまたこそっと連絡するそうだ。

昨日突然今年は前座の出番があることが分かって、今日の前座は誰かと並んでいる時から注目だった。そしたら弥太郎さんが到着した。今日は 「子ほめ」、流れるようにトントンと進む。聴いてて気持ちよかったけど、この男べんちゃら上手過ぎないか。そういうキャラじゃない気がする。

次は花丸さん、ここは初めてなんですけどいい小屋ですね、と。演者も客も初めての人みなさんそう言う。そして告知をひとつ、加古川の750キャパのホールで2/19に自分の会がある。最寄駅から40分かかるけど、きん枝師匠と南天さんがゲストなのでみなさん来てください、と。
そこから 「鷺とり」、この噺自体聴くの久しぶりだと思うけど、前半花丸さんらしく楽しく流れる。こぼれ梅の件とか、かっぽれ雀とか、そしてにわかに入った。「鷺とり」 最後までしてもにわか省く人多くて、 ここが好きな僕としてはうれしい。だけど、花丸さんのは四つぐらいでてたけど時事ネタ多くて、グダグダだった。でもグダグダも徹底すると面白い。最後は落語のトリにかけた。

そして南天さん、正月家で漫才のテレビをみてたら、こだま・ひびきの鉄板爆笑ネタに奥さんがかぶせてきた、と。その場はスルーしたけど、なんちゅうことするねん、とネタになっていた。
で、噺は 「不動坊」 、風呂で妄想する利吉がもうどこまで行くねん状態で爆笑続く。そして幽霊登場の後半、太鼓のひも通す穴探すアクション、アルコールでなくあんこうのビン詰め、屋根の上でもめて梯子を向こう側に倒してしまう。そしてまわる軽田胴斎、そして15円+5円、ここで年末に聴いた紅雀さんの「不動坊」 思い出して一人で受ける。それはともかく、この噺、いろいろ騒動の間にずっと太鼓の単調な音が入り、それが冬の寒さを表現する。南天さんのもそうなっているのだけど、今あげたような場面場面がとても漫画的というか、ビジュアルがはっきりしていて、味わいが少し違う。大爆笑「不動坊」だ。下げは誰でもわかりそうなものだった。

最後に南天さん、花丸さんでアンケートトーク、テーマは 「今年は絶対これをやる、達成する」
このテーマ、僕には昨日間違ってこれが配られていた。だから何かみんなと話が合わなかったんだ。だから今日は提出なし。花丸さんの今年の絶対達成する目標は7KG減量する。南天さんは明日のネタをくる。今日のブリーゼの「へっつい盗人」を今年最低の出来の高座にすると。一体どんな高座だったのか。
で、アンケートトーク、同期二人の会話が心地よくてかなり長くなった。この後約束があったので段々時間が気になりだしたけど、だいたいトークだけで50分ぐらいか。でも内容は今日もとても楽しかった。
一番笑った回答は 「還暦になる」 そらなるっちゅうねん!

三年目ですっかり正月のマニアな会として定着した 「百年長屋の会」、今年は南天さんからの定期的なメールで予約受付、結局36人限定だったらしいけど、すぐに埋まった、と。そういえば、南天さんからのメール受けた時、動楽亭で何かの会の開演前で、前にいた人に教えてもらって、その場から予約申し込んだの思い出した。
2日ともとても楽しい会で、またいい会場で、来年も続けていただきたいなと切に思う。