2017.1.6 【高津落語研究会@高津神社・末広の間】

【高津落語研究会

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さて、新年落語第四弾は早くも 「高津落語研究会」 だ。12月が16日だったからまだ20日ほどしかたっていない。で、5人目ぐらいで会場に入ると、椅子が5列しか並んでいない。えらい控えめな、こんなんで済まんやろ、と思っているとやはり次々入ってきて結局80人ぐらい。正月休み明けにしては好調な出足なのでは。
最近毎回新しい人が増えてるように思うのだけど、今年もとても楽しみな会、できるだけ毎月来たい。

たま / 初天神
雀五郎 / 壺算
南天 / おごろもち盗人
ひろば / 肝つぶし
大喜利 / (司会) たま    雀五郎・南天・ひろば
       (なぞかけ)  お年玉、えべっさん 
      (お遊び) とんち都道府県 

たまさん、今日が誕生日だ。いろいろお礼と、〇〇さんていうお客さんからみなさんにということで饅頭を頂いたので帰りに一つずつ持ってかえってください、と。去年もあった。素晴らしい。実は最中やったけどね。
そして、繁昌亭集客委員として何をしてるかについて。いやこれはすごいな。ちょっとまた言えないけど。
何て言うか、オーケストラとかスポーツチームでもプレイヤーとスタッフ両方高いレベルで兼ねてる人っていると思うけど、たまさんそんな感じだ。はるか先の事でもないだろうしとても楽しみだ。
で、噺は 「初天神」、1月ネタだ。もちろん今がこの噺、ピンポイントのタイミングなんだけど、なんか結構いつでも聴くというか、代表的な子供ネタでもあるし掛けやすいんだろうな。たまさんのは寅ちゃんがまた大人びていて、お父っつあんが子供みたいで、向いのおっつあんがあほで、最高だ。そして凧まで。凧まで行ってこそ初天神だ。
「お前、四角い行燈の店行っとけ」 で爆笑、よかった。

次は雀五郎さん、2~3日八聖亭の出番に正月らしくないネタが並んだという話、掛けたのは切腹の話(蔵丁稚)で、後候補で出したのが「短命」と「くやみ」だったと。 雀五郎さんそんなネタが好きなのか。
そこから今日は 「壺算」、清八に応対する番頭の表情がいい。やっぱりこの人は困惑の表情が上手い。
そしてここから番頭の混乱が始まる。最後は案外ねばらずに 「もう帰って」 から 「思うつぼ」
もちろん悪くないんだけど、もう少し番頭に抵抗してほしかったな。抵抗するほど清八もパワーアップするし。

続いて南天さん、四条畷のイオンに「いきなりステーキ」 ができた話から、全然いきなりじゃないと。なんか南天さん雰囲気が違う。この会のまくらではめずらしくあまり受けなかったからかな。
ここで急に泥棒の話になり、小噺いくつかの後 「おごろもち盗人」、おごろもち、もぐら、この泥棒が何をしたいかを見台使って説明。これは分かり易い。嫁の買ったのが着物と帯じゃなくて、大量の蚊取り線香てのがおかしい。そして片手くくられてもう片方で外そうとして両手くくられる。通りがかりの男に「家ごと盗むのん?」 てきかれて5円とられる。さげは通常。
南天さんらしい工夫がてんこ盛りでとても楽しい「おごろもち」、特に両手使うのがいい。

最後はひろばさん、今日はネタおろしの 「肝つぶし」、高津でネタおろしてのはあまり聞いた事がないけど、いつも打ち上げで3か月先のネタを決めるらしい。だから10月に決めたけど、せっぱつまってきてしかも昨日初めてガラケーから iphone に変えて全然余裕がない。そんな前ふりで始まったけれど、なんのなんの抜群の安定感だった。
初めて聴いた時なんちゅう噺やと思っていたら夢おち、どこまで夢やねんと思っていたら、全部やった。
僕、落語の夢落ちは好きだな。ていうかほっとする。下げはちょっとわかりにくいかな。

大喜利、なぞかけは、お年玉とえべっさん、時節がらとはいえみなさんシャープだ。次々いい答えが出てきて「オオー」とかなる。やっぱり高津の大喜利はグダグダで面白いのじゃなくて、いい回答が素早く出るというのが楽しい。「とんち都道府県」 も面白かった。

ということで、今日も楽しく終了。そろそろこの部屋でも収まりきれなくなってきたりして。多分これ以上大きな部屋は高津神社にはないよな。