2016.7.3 【動楽亭昼席】

 【動楽亭昼席】

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久しぶりの動楽亭昼席、出掛ける前にチェックすると3月3日以来でちょうど4カ月ぶりだった。あまり意識していないんだけど500円値上げの影響もあるのかな。
今日はいい顔ぶれで、特に他にイベントもないので来ると決めていた。少し早く着いたら2番目だった。
で、結局40~45人ぐらいで開演したのかな。知り合いは少なかった。

小鯛 / 時うどん
ひろば / 禁酒関所
千朝 / 夏の医者
紅雀 / まんじゅう怖い
仲入り
米紫 / 遊山船
米左 / 景清

小鯛さん、久しぶりだけどやっぱり面白い。いいニンがある。袖を引っ張られながら食べるところ、出汁飲むところ
かなり好きだ。小鯛さんの会に行く行くと言いながらなかなか行けてないけど、こういのはあかんな。
岡山のラジオも忙しいのかな。

次はひろばさん、修業時代にこのあたりに住んでいて、不思議な人たちのまくら。やっぱり大阪で一番ディープなエリアやね。
そこから 「禁酒関所」 ひろばさんで何度か聴いてるけど、酔っぱらった侍がいい。特に三度目飲むところで、かなりためる。聴き手をじらす。特にあのあたりがいい。

続いて千朝さん、大喜利の話から1~10の数え唄で薬を並べ、医者を話題に。何につながるのかと思っていたら「夏の医者」。いきなりの夏噺でいいなと思っていたけど受けが弱い。小ギャグ、小所作連発の方なんだけど、太融寺のようにいかない。やっぱりアウェーには弱いのか。
千朝さんは名人だと思っているけど、最近は本寸法な演じ方とギャグてんこ盛りとを使い分けてる感じで、寄席のこの出番だからあえてこっちでいったのかなと考えてた。

中トリ紅雀さん、ここ2~3日休みで子供と過ごしていた。USJとかスパワールドに行った話。親バカさが伝わってきて楽しい。で、「まんじゅう怖い」。紅雀さんで何度か聴いていてむちゃくちゃ面白いんだけど、この噺先日のたまさんの [まんじゅう登場する前まででいいのでは」 を聴いてから、僕が以前から思っていた江戸版の方がいいという気持ちが大きくなってきてる。たまさんもそんなこといいながらも普通に演じたんだけどね。
そういう再編の仕方もありなネタだと思う。

仲入り後は米紫さん、東京と大阪がどうしたこうしたという僕の好きじゃない話から、なんと「遊山船」
米紫さんで初めてだけど、とても好きな噺。これがまたワイルドというか熱いというか、かなりしつこく演じていて相当よかった。だけど、稽古屋の船の前でばっさり。この間も言ったけど碇の模様の仕込みばらしがあってこその「遊山船」だと僕は思っているので残念でたまらなかった。近いうちにどこかで米紫さんのちゃんとしたバージョンを聴きたい。

最後は米左さん、米紫さんの芸風をさらっといらってから、「景清」
この噺好きじゃない。「ねずみ」とか「帯久」も同じだけど、たとえハッピーエンドであってもそれまでのプロセスで主人公が理不尽につらい目にあう噺は落語では僕は受け入れにくい。映画なんかと違って映像がない分自分で想像するのがしんどい。
ただ、たまにそんなしんどさを感じさせない名演に出会うこともあるんだけどね。

てことで、今日の流れは僕には向かなかった。寄席だから当然こういう日もあるんだけど、出番順とかで流れをもっと読めるようにならないとだめだなと思った。
これだけ落語聴いているんだから。