2016.7.1 【立川談春独演会@西宮芸文中ホール】

 【立川談春独演会】

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談春さんの独演会に行ってきた。三日連続開催の初日だ。金曜日の14時開演だけどもちろん完売。しかし、どういう客層の客席なのかはほとんど読めない。知り合いも数人しかいないようだ。
僕は、談春さん決して嫌いじゃない、というかかなりいいと思っている。
だけどこの人大阪では大きなホールでしかしないし、
フェスティバルのこけら落とし志の輔さんとの会も行ったけど、あそこは音楽を聴くためのホールであって、
落語しても仕方ないって感じたので、それ以降一度も聴かなかった。

今回チケットとる気になったのは、このホールだったから。キャパ800、ギリギリかな。それにここなら自サイトへのチケット開放率がかなり高いので、無料会員になっていれは先行でいい席とれる可能性が高い。
で。きっちりと上手前方通路側に席をとり開演を待った。

いきなり談春さん登場。一席目は 「野ざらし」、この噺どうもさらっとさらうようなことが多くて、あまりいい印象が残っていない。談春さんも口ならしといった感じだった。

続いて二席目というか、長いまくらばなし、テレビドラマのこと、徹子の部屋のこと、さんまのまんまのこと、
テレビみないので分からないし、僕は面白くない。
ただ談春さんがやっぱり本来のフィールドは高座だと思っているようで安心した。

それと、今日の客層なら、三代目師匠と言っても誰のことか分かる人とても少ないと思う。

仲入り後、何がかかるのかと思っていたら 「紺屋高尾」 。この噺、ライブではある東京の噺家さんがこの同じホールでかけた時に聴いただけ。いい噺だとは思ったけど、うなるようなものではなかった。
談春さんでぜひ聴きたかったので願ったりだ。

「みていい夢と悪い夢がある」

高尾太夫はセリフが少ない。久蔵や回りの人間が高尾太夫という花魁の形をつくっていく。そしてあのシーン、
「その時女房にしてくんなますか」。表情、所作、全身で高尾太夫だ。
で、来年の三月十五日、本当にやってくる。実際はファンタジーに近いと思うのだけど、それを高尾の側から
ありえるようにみせる。なかなか難しいと思うけど。最後はわしづかみにされた。
後半ギャグが入り過ぎのようにも感じる。で、そのギャグで客席笑い過ぎだ。落語だからと言って絶対笑う必要はない。
でも、この噺ちょっと調べたら実話のようにも思える。

ということで、三年ぶりの談春さん。「紺屋高尾」にやられてしまった。
独演会の日程みると、12月に能勢の浄るりシアターで独演会がある。これに行きたいな。
あっ、もちろん年末のフェスティバルは行かないよ。