2016.6.28 【第1回・生喬文三二人会@繁昌亭】
【第1回・生喬文三二人会】
ラクゴリラメンバーで同期の二人。14年前まで二人でやっていた勉強会が復活して毎年二人会をやっていくそうだ。南天さんと花丸さんの四人の中で、今継続してる二人会は南天・花丸の「ゆるりふたり」だけ。そういう意味でも生喬さんと文三さんの二人会は願ったり。毎回東京の師匠連がゲストというのも楽しみだ。
生喬 / 須磨の浦風
柳橋 / 替り目
仲入り
文三 / 猿後家
生喬 / へっつい幽霊
鼎談は、いろんなこと落語会での東西の違い。これまで接してきた東西の師匠連のこと。楽しかった。
この会は生喬さん文三さんが交互に二席やっていくらしい。そう言えばこの頃二人会といえば二席ずつばかりでこの形は少ない。少し変則的だけどそれだぇにどんな流れになるのかも楽しみだった。
そこから「須磨の浦風」、この噺聴く度に初めて聴いた時のことを思い出す。演題からどんなにきれいな噺かと思っていたら。とんでもなかった。須磨の風の爽やかさと、もう一つの匂いは今日も確かに伝わった。
続いて柳橋さん、最初は小柳枝さんだったのが病気のため変更になったと。酒の小噺から「替り目」
この噺、東西どちらでもよく掛かるし、演題も同じで内容もほとんど同じ。でも印象は相当違う。江戸版はかなりあっさり目にすすむ。たまに聴くと新鮮だ。でも僕はやっぱりこの噺上方のくどさが好きだ。
ネタは猿後家、これも鉄板だ。文三さんの落語は「四人癖」とかもそうだけど、口と手が勝手に動いてるように見える時が一番楽しい。
最後は生喬さんで「へっつい幽霊」、出身地の三重ではへっついのことを「おくどさん」と言ってたと。
ネタにはいるとさすがに最初から勢いがある。幽霊の登場までにすっかり客席をつかんでしまい、登場後は幽霊のぼやっとしたニンでまた噺がかわっていく。生喬さんの代表的なネタの一つだと思う。
今日は、客席に他の人の集中力を欠かせるやっかいな客がひとりいて、困ったものだけどこういう場合の対応も考えていく必要あるだろうな。それとやっぱりもう少し動員がほしい。空席目立つとそれだけでテンションの上がり方が抑えられるから。