2016.5.7 【高津落語研究会@高津神社・末広の間】

 【高津落語研究会

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世間ではまだまだ連休気分の今日、珍しく土曜日の開催となった高津落語研究会。やはり土曜日ということで列をつくる客足もかなり早く、開演40分前の開場となった。受付済ませて階段をあがったところでは、先日発表された、8/27「高津落語研究会inエルモ西淀川」のチケット先行発売にも列ができている。西淀川は阪急沿線からだとかなり不便になるので行かないつもりだったけれど、つい勢いで並んでしまった。

南天 / 秘伝書
雀五郎 / 短命
たま / 代書屋
ひろば / 仔猫
大喜利 / (司会) 南天、たま・雀五郎・ひろば
      (なぞかけ) こいのぼり 不倫
      (お遊び)  乗り物づくし  

南天さん、今日は80人、そして西淀川のチケットもほぼ半数の人に買ってもらったと。
で、秘伝書は3回目。かなり南天色が強くなってきている。この噺は普通にしてもかなり笑いのパワーがあるので、あまりいじる人いない。だから南天さんのが一層際立つ。面白いけど誰がしても変わらんな、ていうこれまでの印象をきっちり覆してくれた。

次は雀五郎さん、冒頭で 「10日ほど前にガラケーからスマホに変えまして」 この一言で拍手と歓声があがる。
雀五郎さんならではだ。楽屋でも後輩からスマホについていじられると。
スマホぐらい使えるちゅうねん」
盛大に受けたところで、ちゃっちゃとネタに入る。「短命」は何度か聴いているけれども、雀五郎さんの困惑顔を堪能できる噺だ。なかなか分からない男のボケっぷりもいい。仕上がり切った感じだ。

続いてたまさん、おなじみの書けないまくらを延々と。そういう展開になったとは意外だった。今月の月刊たまが益々楽しみになってきた。
で、「代書屋」。これも何度か聴いてるけれども、代書屋の方は三代目の味が濃い。対して客の男ははっちゃけまくる。このネタ上方では枝雀系と春団治系に分かれていて、かなり色合いが違うのだけれど、たまさんのは春団治系の代書屋と枝雀系の男がずっと対峙してどちらもゆずらない演出が新鮮だ。
もちもん大爆笑なんだけど、他では聴けない「代書屋」だ。
今日は出囃子「野崎」じゃなかった。

最後はひろばさん、「たま兄さんのまくら面白いですね」から始まって楽屋で聴いてると自分の出番を忘れそうになると。正直な人だ。僕らは逆に客席がどっかんと受けてる時なんか、楽屋ではどう聴こえるのかがすごく興味がある。
噺は「仔猫」、今日の中でこれだけが初めてだ。喜怒哀楽が様々に出てくる噺だけど、番頭と旦那がおなべの秘密を知って怖がるところよかったな。あと、いつも思うけど、下げのあとおなべは結局どうなったのかと。
聴き手にこれを思わせるのはやっぱり演者の腕だろう。

大喜利、なぞかけは今日も快調。とにかくみなさん早い。もう一つのお遊びも最初難しいかなと思ったけど直ぐにばんばん出てきた。雀五郎さんが今日もシャープだった。

今日もまあなんとも満足度の高い会で、最近聴きたい会がいくらでもある大阪の落語会の中でも「高津落語研究会」はベストに近いと思う。始まって丸三年でユニットとして相当レベルが上がってきてる。今年の8月プレミアムは何回するのか、それと合わせて西淀川の開催は、高津組の人達と地元の人達が合体してどんな客席になるのか。それも楽しみだ。