2016.4.6 【高津落語研究会@高津神社・末広の間】

【高津落語研究会

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先月来れなくて、1か月あいただけなのに随分久しぶりな気がする高津落語研究会。6時前に着くときれいな桜が出迎えてくれた。今まで度々来てる高津神社だけど、この時期ピンポイントで来たのは初めてだ。朝から一日桜を見続けてきて、最後の締めもやっぱり桜だった。
でも僕は桜を愛でるのも、飲んで騒ぐのも好きだけど、桜の下で飲んで騒ぐのは正直好きじゃない。せっかくの桜に失礼な気分が勝ってしまう。
てことで、高津落語研究会開演です。

雀五郎 / 七度狐
たま / みかん屋
ひろば / 書割盗人
南天 / 桜の宮
大喜利 / (司会) 雀五郎、 たま・ひろば・南天
 (なぞかけ) いちご・入学式
 (お遊び) 大学に受かりました

雀五郎さん、落語が映画やドラマやマンガから流行ることがあるということから久々にドラマ「ちりとてちん」の話に。普段からドラマとかあまり興味がなかったので、貫地谷しほりの苗字の読みを吉弥さんに尋ねたところ役名の苗字と勘違いされて、そこまでこだわるのかと逆に関心されて仕事を言ってもらえるようになったと。
普通ならよくありそうなまくら噺だけど、雀五郎さんがこういうまくらっぽい噺あまりしないので新鮮にきこえた。
そこからネタは「七度狐」。このネタもやや飽き気味なんだけど、今日はよかった。いかの木の芽和えからで、くすぐりも入れつつトントンと進む。雀五郎さんの持ち味と僕が思っている、ほんの少しだけ粘る口跡が心地よかった。そしていつもの困惑の表情も。

続いてたまさん、おそらく客席のみんなが期待していた明日の「若手噺家グランプリ・予選第一夜」のことをいきなり話し始めた。「キャリアが一番上なので勝って当然みたいに言われているけど、明日は一緒に出る雀五郎と勝ち抜けます」宣言だ。これで明日の繁昌亭がますます面白くなってきた。たまさんのネタ出しは「地獄八景」持ち時間は8分だ。たまさんの古典はしょりの技はいつもなかなかすごいので大丈夫だろう。
で、今日の噺は「みかん屋」。最初に長屋に行って叫ぶところが今まで聴いた事ないような絶叫だった。でもこの場面は驚いて紙を落とすんだからこれぐらいの方が説得力がある。そして、その次の奥から三軒目までもらいに行っては、省く。笑いに直接関係ないところは省くから受けが凝縮されるんだ。
後、甚兵衛はんが300円を全部懐に入れようとするシーンがはっきりあるのも新鮮だった。明日の地獄八景もこういうようにもうできているのだろう。

次はひろばさん、南天さんの今朝のラジオで手をつないた話、これは開演待ってた時ラジオ聴いた人も言ってたけど、男としてはなんだかなと思う。
そこから「書割盗人」、これは南天さんの鉄板だけど誰からなんだろうか。絵の描き方が自然だな。そして、描いてもらう男が無理な注文言いながらすごく楽しそうなのがいい。で、描いてる方もなんやかや言いながらやっぱり楽しそうだ。この噺、泥棒が登場してからのつもり合戦の方が無理があるように思う。

最後南天さん、花見に誘われないと。そして、今日は午前ラジオ、午後テレビ、夜落語会とすごいスケジュールだったけど、今日だけだと。前後も暇だと。何かやたらとネガティブだ。それでも落語はやる気があるからすっきりしないと。でも最近忙しいこと多いから、たまに暇だとそう思うだけのような気もするけど。
ネタは「桜の宮」。大好きな春噺で、これも南天さんの鉄板だ。いつも南天さんでは普通に楽しく聴いているけど、まあ、群像劇というか登場人物多いので簡単な噺じゃない。この噺を初めて聴いた時、誰だったか覚えてないけど、聴いてて直ぐに混乱してきて、誰がどんな役回りかついていけなくなったのを思い出した。今日はでも、冒頭の花見に誘われないて話をネタの中できっちり回収してたけど、計算なのかとっさに出たのかどちらだろう。
まあ、いつものように、わちゃわちゃしながら混乱させないという、なかなかの「桜の宮」だった。

なぞかけは、いちご、と、入学式。
みなさん早い。直ぐに手があがる。二題ささっと終わらせて、次のお遊びへ。
回答者「○○○な大学に受かりました」。 司会「どこの大学ですか?」 回答者「〇〇大学です」
というもので、すぐにエンジンがかかりだして、後半外国の大学が出てきてからは爆笑の連続だった。
この大喜利も毎月みていて、もちろん台本なんかないので、みなさんすごいなといつも思っている。