2016.2.28 【第27回岡本梅林寄席@岡本好文園ホール】

 【第27回・岡本梅林寄席】

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南天さん雀喜さんをレギュラーメンバーとして、神戸・岡本の商店街の関連施設で年に3回ぐらい開催されてるこの会、土日の昼間開催でかつ自宅から近くはないため、どうしても他のことを優先する形になり約3年ぶりの参加となった。会のタイトルは当地が梅の名所で、山手には岡本梅林公園があることによる。今日は行けなかったけど、梅が見ごろのこの時期タイミングよく開催され、落語会の前後に梅見に行った人も結構いたようだ。
そんなこともあってか、会場は70人ぐらいの大入り。お二人が私服で飛び出してきて、トークから始まった。

トーク / 南天・雀喜
天使 / 田楽喰い
雀喜 / 台湾狂想曲
南天 / 火焔太鼓

挨拶トークは、1月末の「南天しごきの会」の話から。南天さん、雀喜さんには全然緊張してない。もう余裕や。みたいなこと言ってたけど、「それは自分を鼓舞するためで、三席ネタおろし、ラジオで生中継てのはそら緊張する。だけど、逆に相手によって緊張してると言った方がいい場合もあって使い分けてた。」なかなか難しいな。先輩後輩同期、いろんな人がいろんな事言うやろし、でも南天さんがすごく大きくなるような経験だと思う。

最初の出番は天使さん、いつもの天使いじりのまくら、やっぱり面白い。この名前でいじられるのは仕方がないな。噺は「田楽喰い」。これも何度か聴いてるけど、やっぱり最近の安定感が目立つ。聴きやすい声で自信のある語りだ。

続いて雀喜さん、ほぼ掛け捨て状態になってる新作が20本ぐらいあって、今日はそこから引き上げた噺をすると。「台湾狂想曲」は、南天さんと二人で台湾旅行に行った時の珍道中の噺。ドタバタですごく面白いんだけど、なんかまくら噺から出てない印象だ。人を置き換えるか状況を置き換えるか、何か触ったほうが落語らしくて素直に聴けるきがする。

最後南天さん、昨日一昨日と紅雀さんと二人で九州に興行に行ってたと。別の場所でどちらも昼夜計4回の公演だ。その中で、紅雀さんがめくりや座布団わすれたりとか、いろいろと南天さんをイライラさせていたようで、どんどんエスカレートして、雀喜さんにも飛び移った。紅雀さんも雀喜さんもそういう人なんだろうか。南天さんにかなり甘えてるようにもみえるが。
噺は「火焔太鼓」。ネタおろし以来聴くのは初めてだ。また、しごきの会の時でも三つの中で一番完成度が髙かったし、もうレギュラーメニューに昇格だな。終盤の「おさよー」を連発から下げ。この下げもよかったと思う。

3年前まで僕が何度か来ていた頃は、客席いつも30人前後だった。やはり着実に固定客が増えている。また、神戸方面を中心に落語ファンの顔も結構目立つ。で、ここも間違いなく地域寄席だけど世話人の押しつけがましさはまったく感じない。いい落語会になったなと思った。次回以降もできるだけ来たいな。