2016.2.4 【高津落語研究会@高津神社・末広の間】

【高津落語研究会

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たまさんの言ってた重大発表が気になる「高津落語研究会」だけど、今日も気になるネタが並んでいる。そして新婚旅行帰りのひろばさんと話題はつきない。ただ、開演前に寒い中並んでるんだから、せめて玄関の電灯はつけておいて欲しいな。並んでるうちにテンションが下がってしまうよ。本来逆だろ。途中でついたけど、数分でなぜか消えたし。

ひろば / 大売出し
南天 / 水屋の富
雀五郎 / 厄払い
たま / 愛宕山
大喜利 / (司会 ひろば / 南天、雀五郎、たま
(なぞかけ) 新婚旅行・ネタおろし (お遊び) アナグラム

ひろばさん、メキシコとハイチとジャマイカ、やったっけ。新婚旅行帰りの初高座らしい。その間、ネット接続を高いので禁止されてて、琴奨菊のことや他のいろんなことを全く知らなかったと。すごい相撲ファンらしい。そういえば出羽の海部屋の浴衣地が抽選で当たったの思い出した。
ネタは「大安売り」。この噺結構いろんな人するけど、やっぱりイメージ的にガタイのある人でないと、単にしょぼいだけの落語になってしまう。ひろばさんにすごくあってる。負けた言い訳を積み重ねるたびにおかしみも増えていくのがいい。

続いて南天さん、先日のしごきの会のお礼から始まって、たちぎれ線香の失敗の件、確かにこの噺はだれがどこでどんな失敗したとか、よく聴く。それだけ特別な噺なんだろう。今度高津でトリの時にやってほしいな。
で、ネタは「水屋の富」。こごろう時代に何度か聴いたきりで随分久しぶりだ。それに、他の人ほとんどしないのでなかなか聴く機会がない。夢の繰り返しでどこが現実で、その境目はなんなんだとか、とても表現が難しいネタだと思う。初めて聴いた時、当たった富くじの800両が気になって何も手に着かなくなった男があわれで、あまり好きな噺じゃなかったけど、今日はその男の内面の細かな変化が夢を重ねるところですごく伝わってきて、下げでは本当にほっとしているんだなと共感できた。南天さんにも、他の人にももっと掛けてほしいネタだ。

次は雀五郎さん、まくらは厄の話。男の厄年が近づいてるということで、今真っ只中のたまさんを話題にして、高津神社で厄払いしたにしては、去年マンションのトラブルで大変やって、果たして厄払いになってるのか。今年もたま兄さんの災厄に注目していきたいと。
そこからネタは「厄払い」。あまりかからないけど、節分のお年越しに商家の習わしの厄払い、それをやっつけで仕事にした男のドタバタだ。こういう今はもうみられなくなった風習を落語の中に見つけるのがいい。「風の神送り」とかと同じ理由で好きな噺だ。雀五郎さん、肝心の厄払いの言い立てを覚えるの忘れて相手に教えてもらったのをそのまま流して厄払い済ませるところを、どんどんテンションあげていくのがいいな。
最後に商家の旦那が 「ええやないか。今年は番頭が厄払いしてくれた」で済ませる鷹揚さもいい。
こちらももっと掛けてほしい噺だ。

最後はたまさん、不動産のトラブルは厄というほどでもない。日常的にあることだ。それより、家の半分がチラシとかの落語会グッズで倉庫状態になっていて、お客さん増えても落語会はなかなか儲からないと。で、話は変わって、昨日Qさまの収録に行ってきて、放送は2/22だそうだ。目立とうと思っていろいろやったけど、どうなのかなと。とりあえず、これは絶対みないといけない。
ネタは「愛宕山」、これもたまさんでは多分何年か聴いてない。以前の印象はたまさんの落語のなかではそれほど上位に来るものではなかった。どちらかいえば賑やかさが勝ちすぎだった。で、今回は、以前の延長線上にあるパワー落語なんだけど、山道登りで転ぶところ、尻つきのところ、谷に降りるところ、登ってくるところ。全部とんでもないアクション付きで非常に楽しかった。しかし高座が壊れないか心配なほどで、この高座えらい頑丈だな。どんなつくりになってるんやろか。
あと僕は「京VS大坂」てのが上方落語の隠しテーマの一つで、その代表的なネタが「愛宕山」だと思っているのだけど、その話はまた今度。

そして大喜利。なぞかけは「新婚旅行」と「ネタおろし」。みなさんいつものシャープさがあまりみられず今日は苦戦。もう一つのお遊びの「アナグラム」も最初難しそうだったけど、途中から絶好調になりすごく盛り上がってお開き。でもこのお遊び自我自尊ネタと他人攻撃ネタが大半だったようだ。

ということで、今月も楽しかった。ところで重大発表が見送られて、えらい引っ張るけど一体どんな話なんだろうか。たまさんがいい話だと言ってるので、内容限られると思うのだけど。