2017.8.26 【高津落語研究会 in 西淀川@エルモ西淀川】

【高津落語研究会 in 西淀川】

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さて今日は、高津落語研究会の特別編、西淀川開催だ。高津をみた西淀川の人から地元でそのまま開催したいという申し入れがあり、パッケージ売りになったそうで去年に続いて2回目の開催になる。この 「福」 という最寄り駅は去年初めて下車して今年が2回目だ。阪神電車を乗り換えたりするので、正直阪急沿線から来るのは結構めんどい。でも、普段の高津とはまた違うホール、違う客席の雰囲気が楽しみであったありもする。さてどんな会になったのだろうか。

大喜利   (司会) 南天  雀五郎・たま・ひろば
      (なぞかけ)  一線、忖度
      (お遊び)  西淀川数え歌
弥っこ / 犬の目
ひろば / 禁酒関所
南天 / 代書
仲入り
雀五郎 / 看板の一
たま / 軽業講釈
抽選会

西淀川では大喜利からスタート、なぞかけはいつも通りぽんぽんとクリア、そしてお遊びの 「西淀川数え歌」 は楽しかった。

そして今日は前座から。弥っこさんだ。最近よく聴いてる気がする 「犬の目」 は、いつも通りきっちりと。客席を落語聴く空気にする。前座の一番大切な役目だ。

続いてひろばさん、電車の中の酔っ払いの話から 「禁酒関所」、ひろばさんの酒噺も好きなんだけど、役人が段々酔っぱらってきて最後はベロンベロンになるのが爆笑だ。それと酒瓶の線を抜く音が 「ポン!」 と小気味がいい。下げもいいと思う。

次は南天さん、ざこばさんの話、電車の中でABCの人と会った話、ひろばさんの話、たまさんの話、ひろばさんとたまさんは同じ泉佐野の出身で共通点があると。そんなたっぷりのまくらから 「昔は字を書けない人が普通にいたそうで」、「代書」 だ。「せいねんがっぴを~」 とかの繰り返しのバリエーション、段々怒る代書屋の顔、そしてついに切れるところ、ハンコで遊び倒す場面。もう見どころ聴きどころ満載で、聴く度変わってきてる。南天さんは時間をかけてネタを育て上げ、さらにそこでとどまらない。こういうことを感じられるのもずっと聴いてる由縁だ。全部で45分の高座、本当に楽しかった。 

仲入り後は雀五郎さん、いつもの高津は仲入りなしなので、仲入りが入ると楽だけどなんか一気感がなくなるな。雀五郎さん、最近何度か聴く競馬のまくら。これに出てくる馬はみんな本当に実在した馬なんだ。「モチが伸びてきたー」 の実況も本当にあった。それも正月明けのレースで。しかし雀五郎さんレースの実況上手いな。
そしてそこからネタは、予想通り 「看板の一」。この噺はやっぱりおやっさんの貫録が一番。で、若いもんのちょか加減が面白い。そして何度聴いてもわくわくする下げのクライマックス感。雀五郎さんのもとてもよかった。

最後はたまさん、今日は夜もあるのでと言いながらまくら話し始める。「噺家とお客さんは映写機とスクリーンの関係、噺家が映写機にかけた噺をお客さんがスクリーンに想像して描いていく」 。だから面白いか面白くないかは噺家の力だけでは決まらない。スクリーンにどんな絵を描けるかはお客さんの賢さで決まってくると。なにかすこしずるい気もするが、落語と言う芸は確かにそんな一面があるだろう。
そこから噺は 「軽業講釈」、たまさんで何度も聴いてるけどこれはいいな。「かるわざー、かるわざー」 「何の用やろ」 「わからん」 の繰り返しで段々笑いが大きくなるのがたまさんの腕か。この後講釈師が客に向ける変な笑顔も爆笑だ。これもまた疾走感抜群のたまさん落語だな。

そして最後に抽選会、150人ぐらい入っていたのだろうか。なんと4/150の確率で、ちかえもんタンブラーが当たった。高津の抽選会で当たるのは数年前の 「出羽ノ海部屋の浴衣地」 以来で、どちらもひろばさんだ。
ひろばさん、ありがとう。
そしてこの後夜も高津なんだけど、途中梅田でちょっと飲みに行く約束をしていたので急いで向かった。

「高津落語研究会⑧」 に続く。