2017.8.14 【高津おもいっきり落語研究会・5日目@高津神社・末広の間】

【高津おもいっきり落語研究会・5日目】 

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さて今日は午前中から京都へ。出町柳名曲喫茶とジャズ喫茶をはしごしてから、お盆におなじみの 「下鴨古本まつり」 へ。いろいろ収穫ありで、そのまま大きな荷物持って高津に到着。一日あいたけどもう5日目だ。今日のトリは南天さん、やりたいネタがいろいろ上がってたけど、何になるのか。抽選会はないけれどさすがにお盆休み、今日も70人超えでスタートだ。

ひろば / 色事根問
雀五郎 / 遊山船
南天 / 千両みかん
大喜利   (司会) ひろば  たま・雀五郎・南天
        (なぞかけ)  蚊取線香・くらげ
        (お遊び) くすりの名前

ひろばさん、メンバー三人のことをそれぞれ語る。特に南天さんにはよく怒られていると。そこから 「色事根問」、この会ではトップの出番の人がこういうように前座的な空気をまとって登場して、軽い噺をサラッとやって下りていく。これも高津落語研究会の魅力のひとつだと思うけど、10月から別途前座を入れる話、どうなのかな。ところで、ひろばさんの 「色事根問」 にはホタル踊りだけでなく、自動車踊りてのも登場し楽しかった。

続いてたまさん、昨日 USJ に行った話からミニオンがグルーがということだったけど、さっぱり分からない。で、このアトラクションは、バックトゥーザフューチャーからの差し替えで、杖が5000円して高津でも売ろうかとか、楽しそうでいろいろ刺激もあったようだ。そこから噺は 「チェ・ゲバラ」、これも久しぶりだな。とにかくダジャレがこれでもかと並ぶ。しつこさは福笑一門の特長でもあるのだけど、結局男が南米に旅行することになり、マチュピチュとかにも行く。そして、地元のゲリラに捕らえられとんでもないことに。福笑さんのどこまでいくねん感に、たまさんの疾走感が加わって大爆笑譚になってる。途中なぜか梅団治さん登場、こういうの好きだな。下げもいい。だけど演題が 「チェ・ゲバラ」 とはまたストレートな。でもインパクトあるからいいのか。

次は雀五郎さん、8月のこの会は他の人のしたネタはかけてもいいことになっていて、1年目は2人3人かけたネタもあったけど、2年目からはそういうことがなくなった。そうなるともう5日目ぐらいになると腹の探り合いが始まる。なら4人とも持ってるネタをさっさとやってしまおう、と。これで分かった。 「遊山船」 だ。多分僕が4人全員で聴いてる唯一のネタだと思う。 ちっこいので橋の欄干が邪魔して花火みれない喜六がかわいい。そして南京豆を着物の袂にいれるかどうかの件、今日は4回目で喜六の勝ち。もっとしつこくする事もあるけれど、突っ込み合いが段々エスカレートしてきて、折れるときの清八の表情がとてもいい。リズムもテンポもよくて、下げは上方落語屈指だと僕は思っている。本当に華やかで面白くて、いい噺だ。

最後は南天さん、テレビラジオに出るようになってから、多分顔がさすこともあるのだろうけど、ファンの人にもいろいろ気遣いが感じられる。だけど、高津神社で自分のこと知らないと思ってた人が知っていたと分かった時の話で大いに受ける。僕ら南天さんを以前からしってる者からみても気遣いぶりはよく感じる。でもこのまくら相当面白いけど、高津以外ではいろいろ説明が必要かな。そこから噺は 「千両みかん」、南天さんのは番頭の喜怒哀楽がころころ変わるのが分かりやすくていい。そして落語好きと誤解されるところに 「ないもん買い」 だけでなく 「くっしゃみ講釈」 も登場し大受けだった。更に磔の説明がやたらとリアルな様でも番頭うろたえ、みかんの値段交渉でしくじる番頭との対比でみかん問屋を大きくみせる。振り回される番頭がここまで見事に演じられてる 「千両みかん」 もそうはない。

そして大喜利、なぞかけは滞りなくクリア。お遊びの 「くすりの名前」 は途中から調子が出て来て、まだまだいくらでもできそうな感じだった。

明日も連続開催で11日公演の中日6日目となる。トリは雀五郎さん、さて何がかかるのだろうか。