2017.8.11 【高津おもいっきり落語研究会・4日目@高津神社・末広の間】

【高津おもいっきり落語研究会・4日目】

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今日で3日連続開催、合わせて早くも4日目になる。昨日はこの会でもなかなかないほどのいい流れの中で、緊張感のあるハイテンションな高座が続いた。さて今日はどうなのか、世間では今日から盆休み、しかも祝日という事で出足よく70人ぐらいだろうか。結構な熱気で開演となった。エアコンが快適なのがうれしい。

たま / 芋俵
雀五郎 / 肝つぶし
南天 / 替り目
ひろば / 佐野山
大喜利   (司会) たま  雀五郎・南天・ひろば
        (なぞかけ)  一線を越える・忖度
        (お遊び)  漢字作文
抽選会

たまさん、二番太鼓の笛が最後音が出ず客席ざわざわしたことを受けて 「今の笛は南天さんです」 とばらす。そこからいろいろ笛の話。「南天さんはきちんと習ってるのでいろいろ手は持っているけど、音は僕の方が出る。」らしい。プラスチックのがどうこうとか、値段の話とか面白かった。後、大須の旧席亭の事、遊方さんがやってる京都の山端寄席のことから 「芋俵」、これもたまさんで何度も聴いているけれど、いつもの疾走感。芋の男がしゃべり出すところが一番いいな。たまさんらしい落語だ。

次は雀五郎さんで 「肝つぶし」、結構後味の悪い噺で、どう聴けばいいのかとも思うけれど、長い夢のリアルな様、どこまで夢だったかと段々明らかになるところ、雀五郎さんのは聴きごたえあるんだけれど、夢の中の女を好きになって恋煩い、その手当てに年月揃った女の生血が必要で、その対象が妹のお花、寝ているところを刺そうとするところで目が覚めて、スコンと下げる。下げはいいけど、そこまでの筋が到底納得できない。だけどそういえば文楽にも 年月揃った女の生血、てのが出てきたな。当時こういうのが流行っていたのだろうけど、すっきりしない噺だ。

続いて南天さん、たまさんがばらした笛の件について、なぜ鳴らなくなったのかを楽器の構造から説明。なかなか興味深い。そして難儀な酔っ払いの先輩の話、よく聴く酔っ払いの小噺二題の後、「替り目」
この男、最初からかなり酔っぱらっているけれど、言ってることは結構まとも。南天さん、表情や手足の動きはベロンベロンだけれど、しゃべりはそんなに崩さないで笑いをとっていく。そして嫁も負けていない。顔芸炸裂させてなんと投げキッス。そして半ばまでだけど、最後のため方もいい。とても楽しい 「替り目」 だった。

最後はひろばさん、SNS で今日はトリなので今一番楽しめるネタをすると言ってたので、なんだろうと思っていたら 「佐野山」、ひろばさんでは2回目だ。病弱な母親で相撲に専念できない佐野山の気持ち、そして、何とか力になってやりたい小野川の思い、それらが土俵の上でからみあう。力士や芸人でも押すだけじゃなくて引くことも大切なんだという気持ちにさせてくれる。僕はひろばさんには人情噺が似合うと思う。そしてそれは人柄がみえるからなのかもしれない。最後は実家の商売、漬物屋から地口で下げた。 

大喜利、今日はなぞかけはシャープに終了、お遊びは 「漢字作文」、こちらも最初は戸惑いもあったけれど、すぐに調子が出てきた。もうなんぼでもいけるぞ、と南天さん。やはりこの会、大喜利付きなのがまたポイントだ。

抽選会は3枚もらったけれど、今日も当たらず。

今日は4日目にして今回最高の動員、盆休みで祝日と抽選会が重なったこともあるんだろうけれど、やはり客席賑やかな方がこの会は盛り上がる。2日休んで、次は14日15日の開催になる。