2017.7.24 【月亭遊方のレガート寄席@谷九・Lgt】

 【月亭遊方のレガート寄席】

イメージ 1

数日前、twitter で遊方さんが谷九のとあるバーで落語会することを知って、店の名前とか見ていたら、近いうちに行こうと思ってチェックしていた店じゃないか。僕は来月頻繁に谷九に来ることになるので、そのためにいろいろバーを探していた。それならもう行った方が早い。そしてそんな少し変わった空間で遊方さんの落語が聴けるなんて最高じゃないか、てことですぐに予約した。今日19時開演で、18時半ぐらいに着くと2番目だったけど、最終的には限定20名がほぼ満員となった。
そして写真のようななかなか素敵な高座が設えられていて、ビールを飲みながら楽しく開演を待った。

遊方 / ゴーイング見合いウェイ
仲入り
遊方 / 住吉駕籠

遊方さんは飲まないらしい。でも行きつけのバーが三軒あって、この店は一番落語家的な付き合いをしていると。曰く 「カウンターでいきってコーヒー飲んでる。」 楽しそうでいいな。スタッフのみなさんも丁寧できっといい店だ。改めてまたこよう。

それはそれとして、遊方さん、よく聴く天王寺の人々の話になって、〇〇おじさん知ってる? じゃあ〇〇おじさんは? といろいろ訊く。結構知ってるという反応があってやはり地元に近い人多いんだなと。でも天王寺話は聴くたびにパワーアップしているように思う。そこからネタは 「ゴーイング見合いウェイ」、聴くの4回目ぐらいだけど久々だ。見合いばばぁと呼ばれる世話好きの大阪のおばさんが、39才の独身男性にいろいろと世話をするのだけど、なかなかうまくいかない。あなたはいい人だからあなたのこと思ってみたいな話だったけど、実はこの男には彼女がいて、その彼女とは……。ここで豹変する見合いばばぁ、これでもかとこの男をののしる。やはり見合いばばぁは自分の趣味みたいなものだったてことになる。決して男の事考えてやってたわけじゃない。それにしてもこういうおばちゃん本当にいそうで怖い。

休憩の後二席目は、リニアの話から。東京⇔大阪1時間だと。これも随分以前からよくあるまくらだけど、遊方さんは新幹線の中で怒り倒した先輩噺家のことに持っていき受ける。そこから噺は 「住吉駕籠」、先日ネタおろししたところで今日が二回目ということだ。遊方さんはやはり新作のイメージが強いし、僕が聴いた中でも古典は1~2割ぐらいだ。でもその古典の中に 「親子酒」 とか 「うなぎや」 とか大爆笑で印象に残る話が多い。僕の中では遊方さんの古典はヒット率がすごく高い。てことで 「住吉駕籠」、この噺前半のヤマは、お袖のリピートの件、そして3回目のリピートで反撃して相手を黙らせる。このつかみのタイミングがとてもよくて爆笑。そして下げまでいったので、もう一つのヤマは後半のジキのおおらかなやんちゃっぷり、おっさん二人で遊んでるな楽しそうだなと。ここもいい感じだった。でもさすがに 「住吉駕籠」 下げまで行くと長いな。

二席とは言え、まくらもたっぷりで終演は21時前、距離感はとても近くて楽しかったのだけど、多分僕ら数名以外の人はあまり落語聴いてない人たちで、やはり受けるタイミングが少し遅くて結果的に弱くなったところもあったかもしれない。でもこの店で繰り返し続けていけば、いろいろと変わってくるのでは。楽しかったしぜひまた続けてほしいな。