2017.5.9 【梅田にぎわい亭・昼席@大阪市立総合学習センター】

【梅田にぎわい亭・昼席】

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2か月に一度のお楽しみ。アクセス抜群の梅田の真ん中で開かれる雀三郎一門会は、木戸がわずか1500円、そして昼夜開催なのでよほどのことがない限りどちらかには行ける。これだけいたれりつくせりな落語会はそうそうない。しかも毎回爆笑が続くのだ。今日も整理券配布時間の開場1時間前より15分ほど早く行ったけれども10人以上が列を作っていた。整理券もらってその辺の喫茶店で休憩、この会場は大阪駅前第2ビルの5Fにあるのだけれど、この辺りの地下街には懐かし目の喫茶店が随分あってそれも楽しみのうちだ。それからやおら立ちあがって再び会場に向かう。さて今日は誰が一番笑わせてくれるのか。

雀五郎 / 寄合酒
雀喜 / 軽石
雀太 / 八五郎坊主
雀三郎 / 愛宕山

雀五郎さん、まくらそこそこにネタに入る。「寄合酒」 だ。何度か聴いていて、悪くはないのだけれど、他の雀五郎さんの噺と比べると少し物足りない。何が違うのか。登場人物が多くてせからしい感じがするのかな。やっぱり雀五郎さんの落語は間にかかってくる。

続いて雀喜さん、独演会のチラシの写真、通天閣の前で座布団に座っているのは合成ではないと。奥さんが撮ったらしい。この話で爆笑。そこからネタは 「軽石屁」、昔 「超古典落語会」 で九雀さんが取り上げた噺と記憶していた、何度か聴いていたけれど調べたら雀喜さんでも一度聴いていた。かなり昔の話だ。なんてことのない滑稽噺で落語らしいんだけど、内容的に今ひとつ盛り上がりに欠けるように思えた。

次は雀太さん、NHK受賞で東京の「東京落語会」 に出してもらった。楽屋で向こうの師匠連からここの客は気取ってるからとにかく笑わない、と事前に聴いていて、前座の時にはくすりともしなかった。自分の出番では少しは笑いがとれたと。どんな会なのか行ってみたくなった。僕が行く東京の寄席や落語会はみなさんとても笑うのだけど。いい会に行っているのかな。で、噺は 「八五郎坊主」.、これはもう終始笑いっぱなし。念仏なんだけど、それが歌うようでいろいろと続いて加速度的に笑いが大きくなっていく。いやむちゃくちゃ楽しかった。

最後は雀三郎さん、太鼓持ちは基本客になんでも合わせるけれど、中には逆らうのもいてそれがなかなか面白かったらしい、と。そこから 「愛宕山」 雀三郎さんでは初めてだ。前半はしんどさの強調も後半のかわらけ投げでは旦さんとても楽しそうだ。そしてようやくとんだ一八、ここからファンタジーだ。この噺とにかく身も心も任せてしまうのがいい。Body&Soul だ。本編40分の大熱演。雀三郎さん、失礼だけどまだまだお若い。

そして帰りに雀太さんからNHKの記念でつくってもらったという缶バッジを全員にプレゼント、太っ腹だ。まあ、とにかくいい会で、ぜひいつまでもここでやってほしいのだけど、これまでの流れだとまたそのうち会場変わるのだろうか。