2017.1.26 【梅田太融寺南天の会@太融寺本坊】

 【梅田太融寺南天の会】

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先月、先々月と所用が続いて行けなかった南天さんの会、3カ月ぶりの今日はゲストが生喬さん、ご存知大阪芸大落研時代からの南天さんの盟友だ。かつての「らくご道」の相方でもあるので、できればトークを期待したいけど無理かな。まあ、それはともかく、楽しい会になるのは間違いないだろうなと。かなり早く開場してくれたけど、今日も結局満員、熱気いっぱいの開演だった。

弥っこ / 煮売屋
南天 / 鉄砲勇助
生喬 / 吉野狐
南天 / 宿替え

弥っこさん、そろそろ年季明けなのか。きっちりした落語だけどあまり個性が感じられない。まあ、それはこれからだな。修行終えてどう変わってくるのかが楽しみな人だ。

南天さん、最近よく聴く大阪芸大落研時代のまくら、これいつも爆笑なんだけど今日はゲストが同じ芸大落研出身でしかも同級生の生喬さん、いろいろと暴露してた。そこから最近思ってるいろんな事、かあさんの歌は場面転換がおかしい、と。こんな発想好きだけど、僕はこの歌初めて聴いた時からずっと好きじゃない。メロディが暗すぎるから。そしてネタおろしの 「鉄砲勇助」、なんかラップみたいな音楽的な落語だ。リズムがどうとかじゃなくて、ただでさえうその小ギャグ連発の噺に、更に南天さんがいろいろ入れていく。でも入れ事がオリジナルな部分から浮いた感じはなく、よく仕上がっていた。でもますますわけの分からない噺になっていて、僕は好きだけどね。

続いて生喬さん、南天さんが言ってた落研時代の話はだいたい合ってると。でもそこから反撃開始だ。またまた暴露噺、それも落語のネタに関すること。えーっ、てのもあったな。でも「昭和任侠伝」 は意外だけど南天さんで聴きたいな。南天さんの内弟子時代どうやって連絡とっていたかは爆笑だった。
そんな、まくらたっぷりから、何の脈絡もない 「吉野狐」、ほとんど掛からない噺で、僕は聴くの二度目。生喬さんではもちろん初めてだ。「天神山」みたいな噺で、下げ前の独白は 「猫忠」 みたい。いろんなうどんの符丁が面白かった。だけど、珍しく生喬さん声が小さく感じた。

最後は南天さん、おなじみの 「宿替え」、さすがに時間が押してまくらなしでネタに入る。相変わらずテンポがよくて気持ちがいい。で、この夫婦、何かすごく息が合ってきてないかな。繰り返し聴くと噺の中での人間関係の変化も感じるようになる、これも落語の楽しいところだ。そして下げは通常のパターン。いい下げだな。
もう、完成品だなと思っているけど、また変わるんだろうな。南天さんだから。

てことで、生喬さんとの楽しい共演だったけれど、今日もらったチラシをみてると、3月の 「生喬百席」 ゲストは南天さんだ。落研話は更に続くのか。だけど客席が今日とあまり変わらない気もする。
そして、今日僕の少し後ろに、大阪芸大落研のOBの人がいて~二人の先輩になるのだけれど~すごく楽しそうにずっと笑っていたのが印象的だった。