2016.7.23 【魔夏の夜のジャズ@西宮芸文大ホール】

 【魔夏の夜のジャズ】

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〇プログラム
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〇セットリスト
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*アンコールは、全員で Summer Time

3組の違った個性のユニットのよるジャズコンサート。ずっと楽しみにしていた。

まず最初は、オールスタージャムセッション、ということで、ここ数年12月にこの中ホールで単独のステージが組まれている面々によるセット。3年ほど続けて行っているけれども、毎年とても熱いステージを堪能してる。
リストみれば分かるように1950年代のハードバップが中心で、僕が一番好きな時代のジャズだ。
でも今年は3つのユニット競演ということや、大ホールということもあるのか、ややおとなしめにスタートしそのまま有名曲が並ぶ。辛島さん (p) と峰さん (ts) のデュオの "What A Wonderful World" でしっとりして、
最後が "Straight, No Chaser" ここにきてようやく熱くなってきた。フロント三管のソロの受け渡しがバシッときまりかっこいいことこの上ない。すっきりして最初のセッションが終わった。

次は北村英治さんのカルテットだ。
僕は聴くの初めてなんだけど、御年87才もプレイも見た目も全く年齢を感じさせない。
しかし、高齢のジャズメンで元気な人多いな。曲はビンテージジャズと言われていたけど、英治さんのクラリネットはあくまで丸くて甘い。独特の音がずっと流れる。そしてピアノの高浜さんのボーカルも素敵だ。山口さんと八城さんも渋くリズムを刻む。昔の懐かしい曲ばかりかかったけど、僕は "On the Sunny Side of the Street"と
”The World is Waiting for the Sunrise” を聴けたのがうれしかった。

そして最後は山下洋輔スペシャル・セクステットだ。洋輔さん、今までまともに聴いた事なかった。別に避けてたわけじゃないんだけど、手が出なかった。そして長年そんな状態だったことを今日とても後悔した。洋輔さんのピアノはとんでもなくアグレッシブだし、他の5人のメンバーもことごとく熱い。こんなユニット聴いたの久しぶりだ。
特にトランペットの類家さんのハイトーンに心を揺さぶられる。
そして、最後の曲 「クルディッシュダンス」 クルド人の踊りってことだけど、それぞれの楽器が自在にからんだり離れたり、どこまで行くんだていう、ずっと聴いていたくなる、そんな曲だった。
CD買いに行こう。

最後にアンコールは全員で 「サマータイム
まず洋輔さん一人で出てきて、英治さんを呼びこむ。ヂュオでしばらくやる。何かすべて取り込むような包容力がある。それからみんなでてきてのセッション。フロントに7人並んでソロをまわしていく。圧巻だった。

ていうことで、まさに 「魔夏の夜の夢」 は終わった。オペラ「夏の夜の夢」 の休演日にそのセットを借りてジャズメンがプレイするって企画は楽しかった。ぜひまたこれからもやってほしいと願わずにはいれなかった。

しかし、ライブでいい音楽聴いた感動を言葉にするのって難しいな。