2015.8.24 【高津落語研究会プレミアム・11日目@高津神社・末広の間】

【高津落語研究会プレミアム・11日目】

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これが高津神社の参道。僕はなかなかいい感じだと思っているけど、暗くなると一人で歩くのが怖いという女性がとても多い。でも、大阪では由緒正しい神社で、「高津の富」「崇徳院」を始め、「稲荷俥」とか「高倉狐」とか上方落語の舞台にもいろいろとなっている。てなことで、いよいよ11日目の開演です。

ひろば / ろくろ首
雀五郎 / 禍は下
たま / 桑名船
大喜利 / (司会)ひろば、南天・雀五郎・たま

ひろばさん、最近かなりやせたのはみんな思ってたけど、まくらでダイエットのことを。始めたきっかけは「宿替え」で息が切れそうになったからと。で、ジムに週3回通っててまだ落とすつもりらしい。
ネタは「ろくろ首」。なんかこの噺随分聴いてなかった気がする。もちろん滑稽噺なんだけど、首が伸びるシーンを想像するとやっぱり気持ち悪さが先に立って、「化物使い」や昨日の「狸の化寺」のようには笑えない。ちょっと苦手な噺だ。もちろん、ひろばさんは今日もきっちりだったけど。

続いて南天さん、噺家さんが挨拶がわりに手ぬぐいを渡す話から、自分の襲名グッズのタオルを先日の抽選会に出した雀五郎さんをいじり倒す。で、気遣い、気配りの話になって「ちりとてちん」。これが圧巻だった。これだけ面白いちりとてちん聴いたのは初めてかもしれない。喜六と竹のデフォルメぶりが半端じゃなくて、特に竹がいきなり意味不明の爆笑ポーズで登場するところで、嫌なやつというより変なやつになって噺のテンションがますます上がる。喜六のべんちゃらも負けずにフル回転だ。
それと南天さん、抽選会のタオルは、僕が当たってとある南天さんファンの女性にさし上げました。すごく喜んでたので、雀五郎家で眠ってるよりはずっと有効活用だと思います。

次にあがった雀五郎さん、「暑いので体調が悪いです」 とか言いながらタオルを出して汗をふく。で、それを広げると、これがラクゴリラタオルだった。よお考えてるわ。「南天兄さんの機嫌が直ったところで、落語にいきます」
噺は、「禍は下」。雀五郎さん、こんなネタも持ってはるんやな。今日はごりょんさんの静かな怒り顔がこわかったな。あまりかからないけど僕は好きな噺だ。雀五郎さんにもっとかけてほしいな。江戸の権助魚、こっちの方がまだポピュラーかな。

最後はたまさん、今日もまた理屈っぽいまくらシリーズが続く。あっ、いや嫌いじゃないんですよ。こういうのも。笑いについて東京と大阪の違いを言って、どちらがSっぽくてMっぽくて、でも実は逆でみたいな話。明後日東京でたまさんの会だけど、同じ話を切り口変えて言うのかな。それと経済学で言うゲーム理論てのも出てきた。なんかたま先生やった。
ネタは「桑名船」。この噺、江戸と上方でまた違うのか。こっちなら兵庫船とか矢橋船とどんなに関連してるのかが少し複雑な気がする。今日の話は前半の「おりく」の部分が名古屋、京都、大阪の人が登場してキャラの仕分けがわかり易くて楽しかった。そこから一転ややこしい噺になって急展開。なんかついていきにくい噺と感じた。

大喜利、なぞかけは「片思い」と「同級生」。同級生が意外にみなさん苦戦だった。大喜利の面白いところは今日のたまさんのように大スベリもみれること。この4人がこの会で落語で大スベリなんてのはありえないけど、大喜利ならある。
そして、ひろばさんが昨日から予告していたお遊びは、リレー川柳みたいなの。最初と最後の七五調の言葉を決めておいて間を順番につなげていく。みなさん割と余裕で処理していてなかなか受けていた。

ということで、いよいよ今週土日の二日を残すのみになった。果たして80人は達成できるのか。最終日はかなり来ると思うけどね。