2015.8.10 【出没!ラクゴリラ@太融寺本坊】

 【出没!ラクゴリラ】

今更やけど、花丸・南天・生喬・文三の同期4人のユニットで2か月に一度続けている落語会。今回で117回、来年2月で20年120回を向かえるらしい。しかし、最近「高津落語研究会」とか「月刊たま」とか開催頻度の多い会に通ってるせいか、ラクゴリラは随分久しぶりな気がした。みてみると4月以来だから、6月一度これなかっただけだ。開演20分前に席についてもうかなり客席はいっぱいだったけど、いまひとつテンションが上がらないまま開演した。

生寿 / 兵庫船
文三 / 転失気
南天 / 壷賛
中入
花丸 / 金明竹
生喬 / 景清

生寿さん、彦八まつり松喬ブースの協賛チケット、ノルマが後少しなので是非にと。いよいよそんな季節になってきた。ネタはいつも通り安定感抜群だけど、生寿さんぐらいのキャリアなら、開口一番でももう少し自分を出してもいいのではと思った。

文三さん、この人にはこういう知ったか的な噺が似合う。困惑顔も楽しい。でも今日は声が少し通ってないように感じたんだけど。

南天さん、鉄板の壷算。度々聴いてるので今日はどうかなと思っていたら、下手3列目でちょうど45度ぐらいの角度だったので、見台から外れる体全体の動きがよく見えた。しゃべりのリズムと所作、身体のリズムがすごくシンクロしてるのが分かる。腕、上半身、腰とすごく細かく動く。それでどんどん調子がよくなってくると聴いてる方、観てる方も気持ちがよくなってくる。度々聴いているネタだと噺に特に集中しなくても頭に入ってくるので、こんな聴き方もまた楽しい。

中入り後は花丸さん、プログラムでネタみた時、リベンジなんだと思った。以前この会このネタで詰まって途中で降りたことあった。でも今日もまた同じだった。僕は花丸さんの「金明竹」この会以外でも何度か聴いてるけど、すごくいいのに。流れるように噺が進んで、立て弁のことろでバシッと決まる。それで、この会は四人それぞれのひいきの人やユニットが好きな人どちらもいるけど、「珍しいものみれた」て感じで全体的には好意的な空気になってた。でも僕は正直いやだな。意図したようにきちんと決まる落語をみたい。16日は高津をけって繁昌亭に行くけど、どうだろうか。

最後は生喬さん、ネタおろしから二度目の「景清」。良かった。やんちゃな定次郎が前に出ることで逆に寂しさ不条理さを感じさせる。でも僕はこの噺は定次郎の幸の薄さを率直に表現する方が落語が入ってくるように感じる。

ラクゴリラはこの4人が一気に聴ける他にはない会なので、自然と期待値が高くなる。でも、最近はその期待値に届かないことが多い。来年の20周年でどんな方向になっていくのか。