2015.8.4 【高津落語研究会プレミアム・2日目@高津神社・末広の間】

【高津落語研究会プレミアム・2日目】

全席椅子席になったのと、初日の入りからしてそんなに早く行かなくてもいいだろうと開場直前に着いた。それで15人目ぐらいだった。最終的には今日も初日同様50人弱だろうか。暑いしな。蚊も元気やし、しばらくはあまり並ばないことにしよう。と、少し疲れ気味で2日目スタート。

ひろば / みかん屋
南天 / 七度狐
雀五郎 / 次の御用日
たま / 紙屑屋
大喜利 / (司会)ひろば、南天・雀五郎・たま

今日は前回トリのひろばさんから。トリの人が次回開口一番になり、二つ目、三つ目と順繰りに出番が下がっていく。何か麻雀みたいで、自分の前後の人はずっと一緒なんだな。この人の後やりにくいとかないのかな。「ラクゴリラ」は同じ4人のユニットやけど、順番はその都度ランダムな気がする。
で、ひろばさん。南天兄さんと二度目の亀裂ができてしまいましたと。楽屋で南天さんのミスをひろばさんがカバーしたらしい。話は変わって、去年70人動員を目標にして「達成したら打ち上げで北京ダック」を広言していて、楽日に77人と達成できた。今年も目標が必要なので、80人でフカヒレに決定したそうだ。まあ、大丈夫だと思う。
ネタは「みかん屋」 遊んでる奴が仕事に行くシリーズの中では一番地味な噺かな。それだけにセリフや所作がきりっとしてないと何気なく終わってしまいそうだ。ひろばさんの落語は最近落着きがとても目立っていて、それが持ち味になっているように思うんだけど、今日も安定していて楽しかった。

続いて南天さん、いきなりひろばさんに大反撃。子供の喧嘩みたいやけど、しばらく続きそうだ。どんなネタで喧嘩していくのかな。「今日は大分前にやっていて全然繰ってない噺をします。そういう形もあったほうがいい。」で、七度狐。確かに南天さんで聴いたことない。全体的な流れは同じだけど、かなりいろいろ入ってた。喜六が何につけ異常に細かい。大井川渡るのにふんどしどうするかとか。喜六が粘りこむ時は盛り上がって受けること多いんだけど、やっぱり演者の腕だろうな。初日に続いて今日も長いなと思っていたら、32分だったらしい。南天さん遠慮なくとばしてるな。

次は雀五郎さん、会計担当だ。去年も楽日打上げでギャラを分配したらしい。確かかなりの額になったて言ってたな。で、今年は数か月前から高津用の経費を確保していて、お囃子さんには8日分まで発注済みらしい。なかなか手際がいい。落語以外の役割分担がすっかり出来上がってる。
夏の噺で、と言って 「常吉」 この一言で分かる 「次の御用日」だ。雀五郎さん、初日・二日目と夏噺連発。これも僕はとても好きな噺で(夏噺マニアなんです)、何と言ってもし住友の浜に真夏の情景が浮かび上がるところ。いろいろな気怠い物売りの声、天王寺屋藤吉が駆けてくる道がきらきら光る様。これぞ落語のイマジネーションだ。でも今日は正直あまり浮かび上がらなかった。切れ味かな。難しい。でもお白洲に代わってから一変した。主人が止めても止めてもきかない常吉エスカレートする藤吉、そして奉行。で、ストンと下げ。よかった。

最後はたまさん、ツイッターでネタ出してた「紙屑屋」。この噺、やっぱり林家の噺というイメージが強いけど、案外米朝一門の人でも聴いてる。そしてたまさんでも三回目だ。僕は踊りのこと分からないけど、やっぱりバランス、左右、上下、前後。それと切れ、動かす、回す、止める、なのかなと思う。体のサイズでも全然違ってくるだろうし。結局芸として高座でみせるんだから、聴き手が気持ちよく感じないとダメなんじゃないかなと。そんな意味ではたまさん良かったと思う。体力と運動神経も必要だ。かなり大変なネタだと聴くたびに思う。落語のネタの中には、いろんな人で聴いても非常に平均点が高いネタとそうでないのとがある。もちろん僕の好き嫌いがかなりのウエイトを占めてるんだろうけど、「紙屑屋」も圧倒的に気持ちよく聴ける人が多い噺だ。

なぞかけは「アタック25」と「夏休み」。回答よく覚えてないけど、結構よかった記憶が。もう一つのお遊び 「発明しました」は雀五郎さんの高津がらみの回答できれいに決まってお開き。最後まで気持ちよかった。

2日目も楽しかった。今週後3日夜の落語会が続く。明日は高津の3日目だけど、夕方の気分で休むかもしれないな。