2015.8.2 【高津落語研究会プレミアム・初日@高津神社・末広の間】

【高津落語研究会プレミアム・初日】

いよいよ今年も始まった。去年の8月に14日、今年は13日開催。四人とも夜に仕事が入っていない日に落語会をしようということでスタートした会だ。以前から大阪では盆休みなんか落語会少ないなと思っていたので僕としてはちょうどよかった。去年6回行ったので、今年はそれ以上行きたいと思ってるけど、ブログが忙しくなるな。ということで開演です。

南天 / 道具屋
雀五郎 / 青菜
たま / ちしゃ医者
ひろば / 佐野山
大喜利 / (司会)南天、雀五郎・たま・ひろば

今日の出番順はどこにも載ってなかったけど、まず南天さんが登場。この会のシステムとか説明するのかと思っていたら、それは誰かがするでしょうと言って、木金と米紫さん、ひろばさん、鯛蔵さんと行っていたキャンプのバーベキューの話を始めた。で、食材の準備を担当したひろばさんをいろいろといらってた。キャンプ以外にもアンケートのこととか、ひろばさんが出てる他の会のことまで突っ込んでいらってた。ひろばさん、かなり愛されてるな。
で、ネタは「道具屋」 3回目だけど驚異的に面白い。若い人頻繁にするし、最近は女流の人も結構かける。よく聴いてる噺だけど、南天さんが断トツで面白い。「夜の仕事で客商売」ていうフレーズ、南天さんでしか聴いたことなかったけど、この間同じ一門のある先輩もつかってた。どっからきてるのか気になるな。今日は、男が商売に出かける時、思わず虎をやりに行きそうになり爆笑。そこからしばらくネタに取り込んで「動物園行ったらあかんで」とか見事に使ってた。まるで計算されてたかのようだ。他の道具屋する人みんな見ればいいと思うほど完成度は高い。
続いて上がった雀五郎さん、「兄さん道具屋でいきなり39分ですよ」と言って、いきなり「青菜」に入った。南天さんが他の人がしたネタ他の日ならしてもいいことになってるけど、誰かがしたネタすぐにはしにくい。で、去年も青菜とか遊山船とか早いもの勝ちだと言ってたので、「青菜します」だけでえらい受けた。前に雀五郎さんの困惑の表情がいいと言ったけど、今日は植木屋のすっとぼけた顔もよかったな。それと、この人の落語も言葉が多くて独特の間がある。間というのは必ずしも言葉の空白じゃないのが分かる。
なにか時間がおしてる感じの中、たまさん登場。10/12、ABCホールの会でイープラスとのチケット販売の行き違いの話から、電話の応対とか愛想の話で爆笑だった。実は僕、以前たま事務所に電話して本人が出たので 「たまさんですか?」と聞いたことがある。どんな応対だったかは忘れた。「笑福亭たまを意識すると、おもろいこと言わなあかんのちゃうか」というのが面白い。
ネタは「ちしゃ医者」 またかと笑った。たまさんも結構同じネタ集中的にかけることあると思うけど、この噺後半がはっきり言って汚い。前半は普通に楽しいんだけど、今日も一気にそんな世界に入ってきたのだけど、聴きなれたのかなんか映画のラスト直前の大スペクタクルシーンのようにも感じた。どうせ近いうちにあと一回ぐらいは聞かされるだろう。その時どう感じるかだな。でもそう言えば今日たまさん今月の高津ではできるだけ新作やりたいと言ってた。
最後はひろばさん、南天兄さんとの信頼関係が崩れました。から始まって、同じバーベキューの話が続いた。公平に聴いていてひろばさんの言い分が正しいと思う。木金のキャンプバーベキューの話はツイッターとかブログで書かれてたので、今日の客席の人かなり知ってたと思うけど、ここまで二人のまくらのメインになるとは思ってなかった。
ということでネタは「佐野山」 相撲ネタだ。落語はイマジネーションの芸なので、当然自分のビジュアルとは全然違う人も表現しないといけないんだけど、相撲ネタはやはりそれなりの体系の人の方が安心して聴いていられる。佐野山と小野川、二人の対照的な相撲取りの表現がよかった。
なぞかけは「新国立競技場」と「プレミアム」、今日はそれほどシャープでもなかったけど、相変わらず早い。もうひとう「いいニュース悪いニュース」という遊びでお開き。

初日からとても楽しかった。毎回何のネタが出るのか楽しみでしかたない。無理なんだけど毎回来たいととても思った。多分行けば行くほど楽しくなるんだろう。