2015.6.21 【笑福亭たま・日曜独演会@御堂会館南館】

【笑福亭たま・日曜独演会@御堂会館南館】

1時20分ごろに会場に着くと、何かコスプレっぽい若い女性が山のようにいた。まさかたまさんの客ではないよなと思いながらエレベーターに向かった。後で聞くと下のフロアでなんかアイドルのイベントがあったらしい。この会場で2回目の日曜独演会、落語会の雰囲気は曜日や昼夜によってかなり左右される。僕はやっぱり休日昼間の会が好きだな。

二葉 / 子ほめ
生寿 / 秋刀魚芝居
たま / 青菜
たま / 桑名船
中入
花丸 / 厩火事

二葉さん、最近開口一番によく当たるけどかなりいい感じだ。でも今日は冒頭から何かテンポが悪いなと思っていたけど、甚兵衛宅を飛び出すあたりからいつもの調子が出てきた。やっぱりこの人の声高いんだけど聴きやすくて、かなり前に出てくる。今日もよく受けてた。
生寿さん、福笑一門と生喬一門は同盟関係にあるけれども実際は隷属だと。新作の話今日するのかと思ったけど、あの天神祭の会の話やった。ネタは珍しい「秋刀魚芝居」調べたら5年前に九雀さんで聴いていた。生寿さんは文我さんかららしい。前半極端な方言の男が登場するけど、どこの地方なのかな。後半は芝居ぶりになって空気が一変する。生寿さんこういう少し変わった噺もきっちり仕上げてるな。なかなかこれから生寿さんの中で活躍しそうだ。
たまさん一席目、文我さんと三象さんの表札事件の話で爆笑。しかし今日は文我さんがよく登場する。上方には「青菜」自慢の噺家さんたくさんいると思うけど、たまさんも指折りだ。お咲さんの「青菜がない!」で笑い転げた。僕にとっては「青菜」はもう大阪の夏の風物詩。天神祭みたいなものだ。
続いて二席目、一席目のまくらで言いそうになって長くなるからやめた話。送別会の割前の件。そらしゃあないと思う。そこから染雀さんの話になり、たまさんと二人であやめさんの中一の娘さんの家庭教師をしてる。今日もこれ終わってから行くと。なんと、京大&阪大コンビで超強力だな。ネタは「桑名船」こちらも方言デフォルメの人が出てきて楽しい。考えたらこの人登場するたびに一言で場面転換してたな。そんな使い方もありなんだ。

中入り後は花丸さん。いきなりたまさんを暴露。たまさんの女性ファンが一杯いる中でそんなこと言っていいのか。でもたまさんもよく似たこと言ってるもんな。ネタは「厩火事」数えたら花丸さんで聴くの6回目だった。最近は幸助餅より聴く機会が多い。これだけ度々聴いていても、いつも心を動かされる。とにかくお咲さんがいい。花丸さん役者しないのかなと、今日ふと思った。
たまさんもう一席の前に、ショート落語ダイジェスト。「さらまわし」と「ラピート」が面白かった。ネタの「学校の怪談」は少し前の「月刊たま」でのネタおろし。面白いんだけど、ストレートに笑いがドカンとはこない。おさむ君も母親もまだキャラが固まってない感じだ。

ということで、5日連続落語会だけど明日が待望の「福笑喬太郎二人会」。たまさんも開口一番だし、ここ数年の落語会では一番わくわくして待った会。とりあえず連続は明日までだ。