2015.6.10 【高津落語研究会@高津神社・末広の間】

【高津落語研究会

この会はいつも6時10分ごろに着くと、だいたい10人ぐらい並んでる。開場までの間に蚊に噛まれて、去年8月の特別公演14日間を思い出した。今年もするらしい。

たま / 船徳
ひろば / 厩火事
南天 / 天災
雀五郎 / 高津の富

たまさん、先週の松山落語会の打上げの話から、今日は前三席江戸ネタ特集です。でも「船徳」はさわやかさのかけらもない。ていうか、多分上方ではたまさんでしか聴いたことがない。さん喬さんや市馬さんのはとても気持ちの良かった記憶がある。しかし、落語はこうあるべきだと思う。特に江戸⇔上方で移植して同じイメージならあまり意味がない。
ひろばさん、前もここで聴いたまくら「ゲイのおさらい」と文通の話。あまり具体的に書きにくいんだけど、今日も爆笑。ネタは「厩火事」。この噺は上方でも、花丸さん始め最近はかける人多い。お咲さんのいじらしさがが良かった。なんか、身体がスリムになったのに連れて声もきれいになった気がする。渋くてよく通ってたし。この噺、兄さんて誰なんやろ。て、感じが出てる方が好きだな。

南天さん、おこりんぼうのまくらから「天災」。1月のネタおろしから三度目だけど、もうすっかり手の内に入ってる。通天閣投げが狂言回しの言葉みたいで最初から飛ばす飛ばす。最後まで乱れることなくハイテンションで下げ。ネタおろしの時は下手小手投げやって、そんな技ないとみんなで言ってたけど、それをキーフレーズに変えてしまうのがさすがだな。
最後は雀五郎さん。今日唯一の上方ネタ、「高津の富」はしかもご当地ネタだ。この高津神社というところは、由緒ある神社なんだけど、上町台地の西の端に位置していて、高台で昔から夕陽とかが絶景やったらしい。そんなこともあって、結構落語の舞台になっている。まくらで8月の特別公演の日程は今日から打合せを始めて、今月の終わりごろには発表できると。噺は前半すこし乗ってなかったけど、二番富の男の件からリズムが絶好調に廻りだして受けまくった。男も店主も当った時の反応で爆笑。この部分は今まで聴いた「高津の富」の中でも一番面白かったと思う。

続いて大喜利。なぞかけは「憲法改正」と「時計」。ちゃちゃちゃといい答えが出て、さっと終わった。

もう一つのお遊びは「作詞作曲」。それぞれ名前を言ってタイトルで落とす。三順めまでいって、司会のたまさんが、ひろばさん、南天さんの流れ回答を、もひとつ同じ流れでまとめようとしたが、雀五郎さん最後に違う回答できれいにまとめた。みなさん益々レベルがあがってる。

ということで、今日も聴き応えのある楽しい会だった。8月が楽しみだな。