【繁昌亭昼席の値上げについて思うこと】

【繁昌亭昼席の値上げについて思うこと】

この件、今のところNETにいろいろと載ってるだけで、繁昌亭HPにも協会HPにもなにも掲載されていない。

記事中には昼席(一部夜席)の入場料が、9月から現行2500円が3000円になるとあるのでそれは当日入場料のことだろう。すると前売は現行2000円が2500円になるのか。この値上げの件は、先日ある噺家さんが高座で言ってたけど、いくらになるとは言わなかったので、僕は消費税で値上げしてないし、200円ぐらい上がるのかなと思ってた。それなら仕方ないかなと。
僕の実感として、現行の前売2000円てのは安い。2500円ならそんなもんかな。で、3000円は高い。現状の昼席公演で3000円の料金に対して価値を見い出せるのはそんなにないと思う。先週の花丸ウィークとか、来週の吉坊ウィークなら十分だけど。

繁昌亭昼席の場合、東京の寄席と比べるとコアな落語ファンが少ない。何故なのか。魅力のある顔ぶれと思える時が少ないからだ。出番を組む時に、達者な人、面白い人、人気のある人にシフトして組むのが顧客志向と違うのかな。平等な出番という考えがベースになると面白い番組組めないと思う。でも以前と比べるとよくなってはきてるけど。
記事中で文枝会長の言葉としてあるように、実際繁昌亭の客は減ってないというかむしろ増えてると思うし、一気に500円の値上げというのは今ひとつ説得力がない。他の要素で経費がかさんでるのなら必要以上に客に頼るのはおかしいと思う。

売上は客数×客単価だけど、例えば同じ60万の売上なら、3000円×200人より、2000円×300人の方が落語業界的にはいいと思うのだけど。客数て大切だと思う。僕らも空いてる客席より賑やかな客席の方がテンションが上がって楽しいけど、一気に500円上げればやっぱり客数は減ると思う。

それと、夜席の賃料も上がるらいいけど、それを入場料にどれだけ反映させるかしないかは、主催者、噺家さんに委ねられることになって難しい判断だと思うけど、上げた人、上げなかった人をきちんとチェックしておこうと思う。

まあ、昼席も夜席も値段に見合った楽しい番組をみせていただければそれでいいのです。年間少なくとも50回以上繁昌亭に行ってる僕の思うところです。

50回が40回にならないようにお願いします。