2015.6.4 【文之助倶楽部@繁昌亭】

【文之助倶楽部】

文之助さんが雀松時代からやってる勉強会で元々はトリイホールで開催していたのを、数年前から年に一度繁昌亭開催になっている。最近トリイも含めて開催間隔が長くなっているように思う。

文之助四方山噺
米輝 / 子ほめ
文之助 / くっしゃみ講釈
菊丸 / 読書の時間
文之助 / 茶屋迎い

文之助さん、最初の四方山噺では梅雨のかなり専門的な解説から。気象予報士のこと言わなかったけど、まあ、みんな知ってるか。後、先日の住民投票の件に少しふれる。でも噺家さんこの話よくするけど、みんなどっちでもとれるような言い方するな。

落語最初は米輝さん、年の分かりにくい風貌はひよこまんじゅうに似てると言われると。確かにそうみえてくる。「子ほめ」を聴いてるといい意味であまり若手感がしない。安心して聴いていられる。
文之助さん、一席目は「くっしゃみ講釈」。かなり久しぶりに聴いた。八百屋店頭でお七演じる時の表情が何というか、この人しか出せないものだ。そこから、最後の講釈小屋の場面までずっと独壇場だ。この噺、嫌いじゃないけど、どちらか言えば演者によってそれほど大きくちがってこない部類の噺だと思うけど、文之助さんのは一言で言えばかわいいんだ。
ゲストは菊丸さん。まくらで噺家がすべって楽屋に戻ってきた時の言い訳、若手・中堅・ベテラン編。元々は何年か前の正月の扇町寄席でしてたのだと思うけど、これは受ける。今はさらにすべって戻ってきた演者への楽屋のなぐさめ編てのもあった。これだけでも相当面白いけど、文之助さんのことを周りを干渉しないところが好きだと言って「読書の時間」。菊丸さんで以前も聴いたことあるけど、ネタの力もあるし、完全に手の内に入れてるようにも思えて大爆笑だ。
最後は文之助さん「茶屋迎い」。結局四人が若旦那を迎えにいくリピートネタだけど、四人四様にわちゃわちゃしてて楽しい。この人の落語は一旦リズムにのると下げまでずっとテンション下がらずに進んでいくようなことろが独特だ。一番音楽的に聴こえる落語だと思う。

今日の業務連絡で、10月神戸の独演会と、11月心斎橋劇場の独演会の日程発表があった。でも全体的に文之助さん聴ける機会が以前より減っているような気がするんだけど。