2016.8.18 【高津おもいっきり落語研究会4/10@高津神社・末広の間】

 【高津おもいっきり落語研究会4/10】

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2週間ぶりの高津、今年はお盆に工事があった関係で先週ずっとここが使えず、こんなにあいてしまった。
でも、あけばわすれるかというと逆に楽しみが大きくなる。ざっと30人が開場前に並び、今日も期待を込めてスタートだ。

ひろば / 真田小僧
たま / クイズ
雀五郎 / 野崎詣り
南天 / くしゃみ講釈
大喜利 / (司会) ひろば たま・雀五郎・南天
      (なぞかけ) スイカ、演台将棋
      (お遊び) しりとり爆弾

ひろばさん、先日親族と富士山に登った話から親戚の子供が雀五郎さんのチラシの顔みて泣き出したことで受ける。そこから 「真田小僧」。
ひろばさんで何度も聴いてるけど、今日は特に口跡明瞭で聴きやすい。寅ちゃんの生意気さがなんともかわいい。でもこの噺、めったに下げまでいかないけど、僕はあの下げ落語らしくて好きなんだけどな。

次はたまさん、師匠の福笑さんたちと、毎年夏に5日間やってる「お笑い怪談噺の会」について、動員が少なくなってきて平均120人ぐらい、ネタも毎年同じだからマニアな人も来なくなってきてる、と。僕もずっと行ってたけど、飽きたので今年は行かなかった。それで来年へ向けて動員策をいろいろ話し合ったことが爆笑。
やっぱりたまさんはこういう時は結構実務をする立場になりがちなんだな。
そこからネタは新作の 「クイズ」、今年2月の月刊でネタおろし。面白かった記憶はあるけど、多分そこからかなり整理されていて、もうすっかりレギュラー入りした感じだ。クイズ王の先輩のうんちくがマニアックでたまらなく面白い。実際より気持ち大げさにつくっているところがポイントなんだろう。

続いて雀五郎さん、今年の高津の目標動員は平均65人だけど、今日まで4日間の平均が53人。南天さんとたまさんの二人が、今年は少ない、と盛んに言ってるけど、去年の4日間より4人も多い。あの二人は自分の会がむちゃくちゃお客さん入るから麻痺してるんだと。どっちにしても、後半客席に対して動員のプレッシャーをかけまくるので、過去2年ともラスト近くで目標達成している。
で、そこから 「春の噺です」 と断って 「野崎詣り」、ここ数年聴く機会が減ってきていて今年も雀喜さんで一度聴いただけだったからうれしかった。
雀五郎さんのは、喜六がいいなあ。なんとも言えずおかじみがある。この噺も言い合いというか、ずっと会話が続くので、雀五郎さん流の言葉の多い間がばしっと決まる。ふと「親子酒」を聴きたくなった。持ってるのかな。

最後は南天さん、昨日テレビの出番ですっかりモヒカンになってる。
落語と講談の違い、「落語は緩和を助けるけど、講談は緊張を楽しむ」と。
そこから 「くしゃみ講釈」、最近南天さんでよく聴いてる印象があるけど、ここでも喜六は大活躍だ。
後半の八百屋のシーン、なんでそこまで忘れるねん、と。八百屋の親父が、催し物ではないとかいろいろ言うので、店先での喜六の振る舞いが想像しやすい。大暴れなんだろう。
たたきのリズム、そして顔芸。南天さんの落語の面白さの要素がかなりつまった噺だ。

大喜利は、なぞかけが「スイカ」と「演台将棋」、今日は皆さん苦戦。そこで楽屋に来ていた協会将棋部最強の佐ん吉さんが指名されて登場。鮮やかに解く。
もう一つのお遊びは、テーマを決めてその中でしりとり、ただしひろばさんが風船を横でふくらまし、ちゃっちゃと答えないと爆発する。やってみるとなかなかスリリングで白熱した。テーマ「落語のネタ」がよかったな。

今日も楽しかった。もうすぐ今月の「おもいっきり」も後半戦に入るけれども、去年も一昨年もこの辺から演者と客席に一体感が出てきて最終的に動員目標をクリアした。ことしも同じ流れになっていくことだろう。基本的には1日だけ来れないけれど、後は全部来るつもりだ。