2015.6.2 【いきなり九雀の日@岡町・伝統芸能館】

【いきなり九雀の日】

5日ぶりの落語会は9日ぶりの九雀さんの会だった。他の会とかぶらない限り、行きたい会が短いピッチで開かれるのは大歓迎だ。今日は色物なしの落語四席。

九雀 / 道具屋
二葉 / 蛸芝居
眞 / 子は鎹
九雀 / 壷算

九雀さん、今日は二葉さんが蛸芝居なので私が前座です。で、何をしようかと思ったけど「道具屋」やります。甚兵衛はん宅で荷物より分けてる時にケータイが鳴って、九雀さんすかさず荷物の中から電話をつまみだした。爆笑。「夜の仕事で客商売」てフレーズ、南天さんも言っているけど、元々どっから来てるのかな。
二葉さん、男着物に袴、羽織で登場。で、昨日あがったという「蛸芝居」ネタおろし。女性だけど声がすごく前に出る人なので耳へのあたりがいい。所作も大きく感じる。また、表情と声のギャップがそういう印象を増幅させる。この先楽しみなネタおろしだった。声の高さは僕は気にならなかった。後、出囃子が「雨降りお月さん」なのに初めて気付いた。この曲好きなんです。
眞さん、九雀師匠の了解をいただいたのでと言って、連続でネタおろし。客席沸く。何かなと注目。自分が小さい頃の両親の話から、夫婦一般の話に移ってひょっとしたらと思ってたら「子は鎹」。都さんからなんだろう。夫婦再会のシーンのお互いの照れが何ともいいな。都さんのとはまた違う「子は鎹」に育っていきそうで、こちらも注目だ。
九雀さん、最後は「壺算」。九雀さんでは初めてだ。いろんな人で聴いてるというより、特定の数人で度々聴いてる印象の強い噺だ。やっぱり流れが命というか、リズミカルにすととんと話を運んで聴き手にちょっと待ってと思わせたら勝ちなんだろう。今日の九雀さんも、笑い続けてるうちに、どうして間違っているのか少し分からなくなってくる。確かに思うツボだ。この間ある噺家さんも言ってたけどホント名作だと思う。

「いきなり九雀の日」次回は7/20(祝・月) また九雀教室の小学生登場だそうだ。

今日の女流二人、眞さん、二葉さんは年季は眞さんが先輩だけど、年齢は同じらしい。全然タイプは違うけどどちらもこれからが楽しみだ。他の上方女流さんにもそんな人何人かいると思ってる。